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講義No.06660

激しい運動をすると、風邪をひきやすくなる?

人を病原体やがんから守る、ナチュラルキラー細胞

 人の体をむしばむ病原体やがん細胞などを見つけ出し、攻撃・排除することで体を病気から守る人体機能のことを「免疫」と言います。この免疫機能のメインプレイヤーに「ナチュラルキラー細胞」、略してNK細胞と呼ばれる存在があります。「ナチュラルキラー」という名前のごとく、人が持つ自然治癒力を支える細胞で、特にウィルスやがん細胞などに強い防御力を発揮します。

激しい運動をすると体の抵抗力が弱まる?

 人体を守るNK細胞ですが、強めのランニングなど激しい運動をすると、NK細胞の値がストンと落ちることが研究の結果わかりました。無酸素運動を続けると体からはアドレナリンや乳酸が出ますが、これらが出る運動の後ではNK細胞の値が落ちるのです。数時間もすると値は復活するのですが、2週間以上の長期にわたって強化合宿を行うと、一個一個の細胞の活性が落ち、体の抵抗力が弱まることもわかっています。スポーツの大会に出場した後、風邪をひいたことがある人は多いのではないでしょうか。もし、そうだったとしたら、そのトレーニングはオーバートレーニングだった可能性があります。運動は身体を鍛えるものだと考えているかもしれませんが、激しい運動は病原体に攻撃されやすい状態にしてしまうのです。

オーバートレーニングかどうかには個人差がある

 では、「どこからがオーバートレーニングになるか?」ですが、これは個人差があります。練習を続けることで、体も鍛えられていきますし、もともとの体力差もあります。オーバートレーニングかどうかの境目を測ることができるようになれば、練習量などをうまくコントロールできるので、体調が悪くなることも防ぐことができます。実は現代ではまだオーバートレーニングの良い指標はありません。トレーニングの量や休息時間は選手や指導者の経験則で決められています。これから、NK細胞と免疫機能の関係がさらに明らかになれば、その個人にとって最適な練習量を導き出すこともできると考えています。


運動すると風邪をひかなくなるのか?

この学問が向いているかも 運動生理学

明治大学
経営学部 公共経営学科 教授
鈴井 正敏 先生

メッセージ

 私が高校生のときは、まさか自分が大学で健康科学やライフスタイルマネジメントを教えることになるとは思ってもいませんでした。この道に入るきっかけは、大学生のときに、アメフト同好会でスポーツに打ち込み、スポーツを科学的にとらえることに興味を覚えたことからです。
 あなたの前途には、さまざまな可能性が広がっています。大学時代はいろいろなことにチャレンジをして、その可能性を広げたり、潜在能力を発揮するチャンスを見つけてください。

先生の学問へのきっかけ

 スポーツとからだの免疫機能の関係について研究しています。明治大学に在学中はアメリカンフットボールの同好会でスポーツに打ち込んでいました。クラブ活動にのめり込んだ結果,筑波大学大学院に進み,スポーツ科学(スポーツ生理学・スポーツ生化学)について研究することになりました。母校に戻った後に、カナダの大学の先生から「運動と免疫機能の関係を研究したいならおいでよ」と誘われて、カナダで研究生活を送り、帰国後も「スポーツと免疫の関係」について研究を続けています。

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鈴井 正敏 先生がいらっしゃる
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