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講義No.06476

カフェ型図書館もあり!? 建築学からみる図書館

建物の役割を考える

 建築学とは、単に建物を建てるだけの学問ではありません。「この建物をこの地域に建てることで、どのように機能するか」という研究も、重要なテーマです。
 「地域に役立つ図書館とは、どんな姿が望ましいのか」、その答えは1つではなく、地域によって変わります。例えば、都心部の図書館と地方の図書館を比べてみましょう。利用圏域は都心部が半径2kmほどなのに比べ、地方では8kmに広がります。そのため、都心部では8割の人が徒歩や自転車で来館します。それに対して地方では、ほとんどの人が自動車で来館します。駐車場の大きさなど、両者にはさまざまな違いが出てきます。

特色のある図書館が増えている

 図書館の役割にも変化の兆しがあります。今までは「静かに本を読んだり、学習したりする場所」でしたが、「アクティブ・ラーニング」(議論しながら学ぶ)のための場を提供している図書館が増えています。また、図書館内に中高生の居場所を作ったり、カフェを併設する図書館も登場しました。
 図書館の利用率は、人口の約30%とされています。残り70%の人に図書館を利用してもらうためには、「学習型」や「サロン型」など、地域のマッチした特色のある図書館づくりが必要なのです。

実地調査がまちづくりに役立つ

 こうした取り組みには、大学の建築学科の研究室やゼミによる実地調査が役立っています。実地調査では実際に図書館に足を運び、来館者の行動を定点観測したりアンケート調査したりしてデータを収集します。蓄積されたデータから、「どうしてこの場所には人が集まるのか」「なぜこの場所は騒がしいのか」といった、今まで漠然としかわからなかったことが、理論的な説明に導かれ、図書館の特色や利用しやすさの追究に役立ちます。
 調査は図書館だけでなく、福祉施設や病院、学校などさまざまな施設に応用されます。実地調査が、使いやすい建築づくりはもちろん、住みやすいまちづくりに生かされていくのです。

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この学問が向いているかも 建築学

愛知工業大学
工学部 建築学科 教授
中井 孝幸 先生

メッセージ

 私の研究室では、公共図書館や大学図書館で利用者が何を考え、どこを利用しているのかということについて研究を進めています。また、小さな子どもたちがどういう場所を気に入っているのか、高齢者が福祉施設の中でどんなところに居場所を見つけているのかということも研究しています。
 建築は、想像力を働かせ、さまざまなことを思考していく分野です。若いあなたも、いろいろなことを経験する中で、学びを深めていってほしいと思います。

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中井 孝幸 先生がいらっしゃる
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 工学を基盤とした実学教育を展開してきた愛知工業大学。
 「工学部」・「経営学部」・「情報科学部」の3学部体制。ものづくりを中心とした『工科系総合大学』。
 自然環境と交通の便に恵まれた名古屋市の自由ヶ丘エリアに「自由ヶ丘キャンパス」では経営学部の経営情報システム専攻の学生が学んでいます。また、八草キャンパスにはメディアラボなど最新鋭の設備が揃った1号館を建設。更に充実した環境で、実社会で求められる高度な専門性を備えた人材を育成します。

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