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講義No.06041

災害時以外でも使える、スマートフォン向け防災アプリを開発

災害時でも使える携帯電話のデータ通信機能

 「津波がいつ来るか」といった災害時の警報や予報は、テレビやラジオ、地域の防災行政無線などがあります。しかし、テレビやラジオはたとえ近くにあっても停電などで電源が入っていないと機能しないですし、防災行政無線も地震の影響で使えないかもしれません。その点、携帯電話は所持している人が多いため、情報到達の確率が高い伝達手段です。災害時には電話は集中して使えなくなりますが、データ通信機能は意外に使えます。また、最近急速に普及しているスマートフォン向けに専用アプリを作れば、災害情報の伝達だけでなく災害時に必要なさまざまな機能を盛り込むことが可能です。

防災用スマートフォンアプリの開発

 開発が進められている防災用アプリの概要を説明しましょう。災害時の警報や予報は気象庁から発信されているので、その情報を専用サーバーを用意することで取得し、スマートフォンに送信します。そして、危険な場所にいる人には、避難の場所や方法を指示します。各地方自治体が指定している避難場所の中から、その地点から短時間で移動できる避難場所を検索し、さらにそこまでの経路を表示して、ナビゲーションも行います。これは、グーグルなどの経路情報サービスをアプリから利用できるように設計されています。

災害時だけでなく普段から利用できるように

 自分の安全を確保したあとに心配なのは、家族の安否だと思います。スマートフォンにはGPS機能があるので、それを利用し家族の現在位置や移動軌跡を見られるようにします。もし移動していなければ、移動が困難か危険な状況にあることも予測できます。
 このような防災用アプリは、災害時だけに使用しようとすると、アプリの存在を忘れていたり、使い方がわからなかったりしてうまくいきません。そこで、例えば家族の位置情報を表示する機能を、買い物や観光など災害でないときでも使えるようにして、普段から慣れてもらえるように工夫されています。

人工生命技術の工学的応用

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この学問が向いているかも 知能情報工学

山口大学
工学部 知能情報工学科 教授
中村 秀明 先生

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メッセージ

 日本は資源が少なく、災害は多いという、環境的には大変厳しい国です。そんな中で、将来、あなたの世代が日本を担っていくわけですが、この国を発展させていくには、一人ひとりの「人間」がとても重要になります。
 工学は科学的な知識を生かして、システムづくりやものづくりなどいろいろな分野で社会に貢献しています。ぜひ工学部を選んで、工学について学んでください。あなたの頭脳が、将来の日本の財産になると思います。

先生の学問へのきっかけ

 専門はコンピュータを使ったシミュレーションで、振動や熱伝導、構造計算を対象に数値解析を行っていました。あるとき、ダーウィンの「進化論」にある適者生存をコンピュータでシミュレーションすることにより最適化問題が解けるというアルゴリズムに出合い、人工生命に興味を持ちました。このアルゴリズムは、「遺伝的アルゴリズム」と呼ばれており、生命が環境に適応して進化していく過程をコンピュータでシミュレーションすることで、次第に環境に適した最適なもの(最適解)に近づくというものです。

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