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講義No.11469

あなたを縛る「暗黙のルール」を考える

暗黙のルール

 道で見知らぬ人とすれ違う時、街中であれば、あなたは相手を意識していないかのように通り過ぎるでしょう。しかし、田舎道であれば軽く会釈をする、ということもあるかもしれません。誰かにはっきりと指示されたわけでもないのに、私たちは地域や状況に合わせて行動を変化させています。なぜ、こんなことが起こるのでしょうか。それは、私たちがその場の「暗黙のルール」に知らず知らず従っているからです。こうした暗黙のルールは家族や友人関係など、社会のあらゆる局面で働いています。こうした暗黙のルールをとらえ、その仕組みや問題点を明らかにする学問が社会学です。

社会学の研究手法

 私たちを縛る暗黙のルールを客観視することは簡単ではありません。しかし、「この決まりはよく考えるとおかしいのでは?」といった疑問や違和感をもつことが、その第一歩になります。社会学にはさまざまな理論があり、これらを個別の疑問に当てはめることで、問題の本質をより明確にとらえられるようになります。
 また、社会学の研究ではさまざまな調査研究も行います。関係者の話を聞く、アンケートを実施する、昔の文献や雑誌のバックナンバーを調べるなど、社会学の調査手法はさまざまです。さらに、近年ではSNSの書き込みや通販サイトのコメントといった膨大なデータも対象になってきました。これらを処理する際にはデータサイエンスという学問が役に立ちます。

社会も、自分も変える

 学術的な理論や調査データをもとに暗黙のルールを明らかにすることは、社会を変えるきっかけにもなります。近年では、ジェンダーやセクシュアリティの不平等を解消しようという取り組みが加速しています。多くの社会学者が、社会のなかで「性」がどのようにとらえられ、どんな問題が隠されているのかを明らかにすることで、こうした取り組みに貢献してきました。さらに、社会学を学び暗黙のルールを相対化することで、他者や自分自身に対して、より寛容になることもできるでしょう。


この学問が向いているかも 社会学、データサイエンス

関西国際大学
社会学部 社会学科 講師
真鍋 公希 先生

メッセージ

 私が専門としている社会学は、社会の中のあらゆることが研究テーマになり得る学問です。ですから、社会学に興味をもっているなら、身の回りの物事に幅広く関心をもってほしいと思います。その中から気になるテーマを見つけて掘り下げていけば、きっと、さまざまな気づきが得られるでしょう。また、最初からひとつのことに関心が絞られている場合も、一つの考え方や価値観にとらわれず、いろいろな観点から考えるように心がけてほしいと思います。そうした習慣をもっていると、大学での学びがより一層充実したものになるように思います。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から「特撮モノ」が好きだったのですが、大学では映画学ではなく社会学部を選びました。作品そのものがいかに優れているかを論じるよりも、もう少し別のアプローチをしたいという漠然とした思いがあったからです。実際に社会学を学び、特撮作品が社会の中でどう受け止められ、その後いかに変遷していったのかを自分なりに研究するうちに、社会学の魅力を改めて感じるようになり、研究者の道を志しました。現在は特撮の原点ともいえる円谷英二を主なテーマとして、文化社会学のフィールドで研究を続けています。

研究室
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真鍋 公希 先生がいらっしゃる
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※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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