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講義No.11440

日本人にとって中国語は「難しい言語」なのか?

漢字を1000文字覚えると中国語が読める?

 中国語は「世界で一番難しい言語」の一つと言われています。中国語には漢字が使用されていることがその理由のひとつですが、同じく漢字を使う日本人にとっても、中国語の習得は難しいのでしょうか? 統計によれば、中国で頻繁に使われる漢字はわずか581字。全文章の六割以上がこの581の常用漢字を使い、さらに、八割以上は1000字の常用漢字から成り立ちます。また、日本の常用漢字は2136字ですが、中国語の「簡体字」の約六割は日本の漢字と同じです。中国語を習うなら、他国の人と比べてもかなり有利と言えるでしょう。

同じ漢字でも全く異なる意味を持つことも

 「日中同形語」という言葉をご存じでしょうか。これは、中国語と日本語、両方で使われている語のことです。日中同形語は一万以上あるといわれています。ただ、ここで気をつけなければいけないのは、日本語と同じ漢字表記だからといって、必ずしも同じ意味ではないということです。例えば「走」という単語は中国語では「歩く」、「手紙」は「トイレットペーパー」を意味します。日本語と同じ漢字・単語だからとそのまま使ってしまうと、誤解を生む可能性があります。

日本から輸入された中国語

 中国語には、ほかの国から輸入された「外来語」もあります。日本から輸入された言葉は多く、それらはいくつかの方法で中国語化されています。わかりやすいのは、漢字表記を簡体字にし、発音は中国語にするというもので、「人气」や「腹黑」などがあります。どの日本語が元になっているのか想像できるでしょう。また、日本語のニュアンスや意味をくみ取り、翻訳する方法もあります。例えば「オタク」は「宅男宅女」、「壁ドン」は「壁咚」に変わります。このように、中国語は日本人にとって親しみやすい言語なのです。


この学問が向いているかも 言語学、中国語学

福岡大学
人文学部 東アジア地域言語学科 准教授
謝 平 先生

メッセージ

 世界人口の5分の1もの人々が中国語を使っています。中国語を習得することで、それだけ多くの人々とコミュニケーションをとれるようになります。
 言語を学ぶのは、中国・日本の両国で使われている「雨垂れ石をうがつ」ということわざのように、やり続けることが大切です。マイペースでよいので、興味をもち、努力を重ねることで、最終的に自分が納得する結果にたどり着けるはずです。

先生の学問へのきっかけ

 ある機会で日本人に中国語を教えるときに、そこで、私たちにとって当たり前の中国語の表現やルールを、日本人学生がなかなか覚えられない様子を見て、改めて中国語の特徴や仕組みについて深く研究しようと思うようになりました。以来、現代中国語学を専門として研究を続けています。

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※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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