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講義No.11362

お金がたくさんあると幸せ? 行動経済学から考える人生を生きる方法

「経済学=お金の研究」だけ?

 経済学といえば、お金にまつわる研究をする学問と思われがちですが、実はそればかりではありません。「幸福」についても研究対象の1つです。人が幸せになるためには何が必要だと思いますか? もちろん、生きていく上で「お金」は必要です。しかし、さまざまな調査によると、収入が増えるにつれて人の幸福水準はあがるものの、ある一定金額を超えると、収入と幸福水準の関係が弱まることがわかっています。

人が幸せになるために必要なものって?

 ではほかに、どんな要素が人の幸せに関わっているのでしょうか。現在では、特に「仕事」・「健康」・「人間関係」という3つの要素が重要であるという仮説をもとにした研究が進められています。仕事や勉強のコツがわかっていると効率がよくなりますし、成果を得ることができれば人生の選択肢が増えます。また、肉体的・精神的な健康があってこそ、さまざまなことが楽しめます。他人とのつながりがあれば、困ったときに相談ができ、また喜びを分かち合うこともできます。
 また、「幸福」と「やり抜く力(=グリット)」との関係も注目されています。人生においては、先天的な能力も大切ですが、この「やり抜く力」が人生の大きな助けになることが明らかにされています。

経済学にほかの学問を取り入れて答えを探す

 「個人」がどのように幸せになれるのかという問いかけの次の段階として、「それでは、どうすれば幸福な「社会」を実現できるのか」、ということを考える必要があります。しかし、こうした問いの答えは、従来の経済学の手法だけでは、すべてはわかりません。近年では、「行動経済学」という分野があり、従来の経済学に心理学の手法を取り入れ、より現実の人間に近い考え方や行動を予測する研究が盛んです。幸福の諸問題に関しても、経済学にさまざまな学問の手法を取り入れながら、より本質に迫った答えを探っているところなのです。


この学問が向いているかも 経済学、行動経済学、教育経済学

東海大学
政治経済学部 経済学科 准教授
田村 輝之 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 高校生のときは、とにかく勉強してみる経験をしてほしいと思います。具体的には、1日10時間、1週間を最初の目標として机に向かってみましょう。例えば、1日を2回に分け、5時間ずつ勉強をすれば、あっという間に10時間の勉強ができたりします。のこりの時間は、遊んでいても寝ていても自由です! この「10時間勉強できた!」という成功体験の積み重ねがとても大切です。
 この「勉強ができるコツ」は、定期テストや受験だけでなく、社会に出て働くときにも大きく役立ちます。ぜひ、あなたもこの機会にチャレンジしてみてください。

先生の学問へのきっかけ

 中学生のころから、後世に「人を残す」という教師の仕事にとてもあこがれていました。また、大学生のときに、大学の教員は「教育」と「研究」の両方ができると教わり、とても興味を感じるようになりました。そして、子どものころからずっと考えていた「どうすれば、幸せな人生を歩めるのか」という問題をダイレクトに研究する「幸福研究」と出会い、さまざまな学問分野の方と協力しながらその答えを模索し続けています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

教諭(高校)/市役所職員/大学院生など

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田村 輝之 先生がいらっしゃる
東海大学に関心を持ったら

 国公私立大 合同進学オンラインイベント「夢ナビライブ2021Web in Autumn」に、田村 輝之 先生が参加! 先生の講義ライブ動画を10月31日(日)までオンデマンド配信するほか、Zoomで先生に直接質問ができる「講義ライブ質問対応・研究室訪問」を10月3日(日)に実施。夢ナビライブは、600名以上の大学教授や200近い大学がさまざまなプログラムを実施する大型オンラインイベントなので、まずは「夢ナビライブ」で検索してください。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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