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講義No.11351

対話は平和への第一歩 自問自答で本質を見極める力を持とう

他者・他国を通じて発見する「自分」

 人文科学(The Humanities)は「人」「人間性」について学ぶ学問であり、自分自身を知る学問でもあります。人間性を学ぶ方法はたくさんありますが、ひとつには、他人との対話を通じて新しい情報・異なる意見に触れ、自分自身の関心に気づき、それを深く掘り下げていくというものがあります。例えば「同性婚」という話題について調査や意見交換をしてみると、当事者の考え方や生き方、社会がとりまく状況などを知ることとなり、自分の意見が見えてきます。また、各国の施策を調べてみれば、日本としての向き合い方などにも関心がわくかもしれません。

「ほかを知ること」は「平和な世界」につながる

 また、「相手の立場に立って考えること(エンパシー)」は、ビジネスや政治、クリエイティブな分野、家族・友人関係など、あらゆる分野で大切な能力です。他者に興味・関心を持つことで相手の事情や感情に触れ、よりよく理解することができます。自分の意見・見解だけで判断しないようになるため、自分自身の世界が広がることにもつながります。
 学校、地域、日本、そして世界中の人が相手の状況や文化に理解を示し、尊重できれば、世界平和の実現に一歩近づけるでしょう。

自問自答を繰り返すことで得られる「自律」

 もうひとつ重要な考え方に「クリティカル・シンキング(Critical Thinking)」があります。「クリティカル」を辞書で引くと「批判」と出てくるため、どこかネガティブな印象を持つかもしれませんが、本来の意味は「自問自答する」「常識を疑う」ということです。相手の立場に立って考えることで、知らないことを知る「エンパシー」とは違い、「自分の知っていることが本当にそうであるのかを疑う」のがクリティカル・シンキングです。これを実行することは、自分自身の常識や感情、主観にとらわれず、さまざまなデータや異なる見解に触れて検証し、物事の本質を見極めることにつながるのです。

参考資料
1:Student Autonomy Through Creativity
2:先生の研究に関する記事へのリンク

この学問が向いているかも 人文科学

東海大学
人文学部 人文学科 講師
サリバン スーザン ローラ 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 勉強やクラブ活動などを一生懸命に頑張る中で、思うようにいかず、落ち込むことがあるかもしれません。そんな時は、「ゴールにつながる道は1つではない」ということを思い出してください。1つのことに集中していると、ほかのことが見えなくなりがちです。勉強は大切ですが、「自分の好きなこと」にも時間をとり、意識的に興味・関心の幅を広げていくとよいでしょう。
 好きなことは、将来の研究や仕事に少なからず関わっていくものです。また、自立への第一歩として、今のうちから料理や掃除などに取り組むのもおすすめです。

先生の学問へのきっかけ

 私の専門は「Story Writing(物語を書くこと)」ですが、思い返すと、幼いころから物語を書いて遊ぶことが好きでした。何かを創ることは、自分の中から出てくるもので新しい世界を創り出し、その価値観を他者と共有することです。
 大学では文学を専攻しました。その授業では関心のあるストーリーを選び、その内容を他の生徒と論じ合うという主体的な学習方法を取り入れていました。主体的・自律的であることを「オートノミー」と言いますが、この能力はどんな分野でも役立つと感じ、私の授業でも行っています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

コピーライター/編集者/ジャーナリスト/作家/広報/公務員

大学アイコン
サリバン スーザン ローラ 先生がいらっしゃる
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 東海大学は、全国のキャンパス(湘南・代々木・高輪・清水・伊勢原・熊本・阿蘇・札幌)に19学部75学科・専攻・課程を擁する総合大学です。「文理融合」の教育理念のもと、副専攻制度として、主専攻はもちろん主専攻以外の興味のある分野についても自由に学べるカリキュラムを用意しております。
 文系・理系の枠にとらわれない教育によって、柔軟な思考力とバランスのとれた総合力を身につけます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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