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講義No.11314

「経営にかかるお金」をクローズアップしてみよう

お金から企業経営を考える

 買いたいものがあるとします。あなたはまず値段を見て、次に財布の中を確認し、お金が足りなければどこからどうやってお金を得るかを考えるでしょう。企業経営も同じです。
 経営学の視点で見る経営資源は4つ、「ヒト、モノ、カネ、情報」です。その中で、新たな事業への挑戦や継続に必要なのは、お金です。何にどれほど必要か、どこから資金を得るか、その資金を調達するのにかかるコストはどれほどかなど、企業においては明確な数値基準が必要です。それらが整って初めて効率的な資金調達や投資決定ができますし、「このエリアに出店しよう」「販売にもっと力を入れよう」などと経営上の意思決定が可能になります。

変わってきた日本企業

 これまで日本企業の資金調達は、銀行からの借り入れがほとんどだったため、企業は調達のためのコストに対する意識が希薄でした。また、株式は企業同士で持ち合う法人株主が多く、個人株主が少なかったという事情もあります。それに、そもそも銀行からの借り入れが増えれば、倒産リスクも高まります。
 しかし近年、資金調達が銀行中心から株式市場中心に変化し、また海外投資家をはじめ日本でも個人投資家が増えました。企業は、彼らが期待する利益やメリットを意識した経営を行う必要が出てきたのです。

成功の方程式がない

 そうした変化から、どの機関からどのくらいの割合で借り入れするかといった「最適資本構成」を、企業自ら考えなければならなくなりました。さらに「企業は従業員や株主、地域住民のもの」といった考え方も出てくるなど、企業や企業を取り巻く人の意識も変化しています。
 企業は社会構造や労働者、また消費者の価値観の変化に適応しながら、これからも変化していきます。むしろ社会構造的な変化に適応しないと、うまく生き残れないでしょう。それに対し、経営学はまだ歴史が浅いため、「こうしたら成果が出る」「うまくいく」といった方法を示すことができていないところがあり、これからの課題となっています。


この学問が向いているかも 経営学、会計学、金融工学

東海大学
文理融合学部 経営学科 講師
中原 康征 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 動きながら考えましょう。「自分は何に興味があるのだろう」「何がしたいのだろう」と、ただ頭の中で考えるだけでは前進しません。目の前の勉強やスポーツ、また趣味などなんでも構いませんので、一生懸命に取り組んでみましょう。
 すると「わからない」「苦しい」と思っていても、取り組むうちに理解や知識が深まり、すると「もっと理解したい」「もっとできるようになりたい」と、欲が湧いてくるはずです。このプロセスが大切です。やがて自分のモノにできたとき、おのずと将来の目標が定まるでしょう。

先生の学問へのきっかけ

 高校生の頃、漠然と金融機関への就職を志望していましたが、大学のゼミで刺激を受け、大学院に進みます。そこで、ある書籍を数人で輪読する機会があったのですが、その難しさに打ちのめされました。悔しいながらも、少しずつわかっていくプロセスが面白く、知的好奇心を大いに刺激されました。また同時期に20~60歳代を対象に専門学校で教える経験をしました。私が知識を伝え、相手からは社会のさまざまなことを教わり、教える楽しさを知ったことで、研究の道に進みました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

官公庁(地方公務)地方公務員事務系上級/国家公務員警察/農協事務/地銀営業/ネット銀行事務/商社営業・事務/住宅営業/不動産営業/専門店(総合アパレル)販売/百貨店販売/半導体デバイス事務

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中原 康征 先生がいらっしゃる
東海大学に関心を持ったら

 国公私立大 合同進学オンラインイベント「夢ナビライブ2021Web in Autumn」に、中原 康征 先生が参加! 先生の講義ライブ動画を10月12日(火)までオンデマンド配信するほか、Zoomで先生に直接質問ができる「講義ライブ質問対応・研究室訪問」を10月2日(土)・3日(日)に実施。夢ナビライブは、600名以上の大学教授や200近い大学がさまざまなプログラムを実施する大型オンラインイベントなので、まずは「夢ナビライブ」で検索してください。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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