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講義No.11163

性格を5つの特性で表す! 適材適所につながるビッグファイブ

5つの特性を数値化して人の性格を探る

 心理学には、「心理統計学」という領域があり、いくつかの特徴から人の性格を測るものさし(心理尺度)を作り、人の性格特性を調べます。「ビッグファイブ」は、5つの特性、「外向性」「神経症傾向」「開放性」「勤勉性」「協調性」で人の性格を表す方法です。
 それぞれの特性の例を挙げると、「外向性」には積極的か消極的か、「神経症傾向」には細かい点まで気にするか、あまり物事を気にしないか、「開放性」は新しい物好きかなじんだ物を好むか、「勤勉性」は物事にきっちり取り組むかルーズか、「協調性」は人に合わせるのが好きかどうか、などの側面があります。

世界中で使われるビッグファイブ

 ビッグファイブを測定する心理尺度では、「無口」「社交的」「怒りっぽい」といった特性に関する質問項目に対して、当てはまるか、当てはまらないかといった選択肢によって回答をします。その結果から5つの特性の度合いを計算すると、「神経症傾向が高くて、外向性が低い」といったその人の特性を目に見えるチャートなどで表せるようになります。ビッグファイブは、1980年代頃から注目されるようになり、90年代になって5つの特性が、国・地域を問わず人の性格に見られることがわかってくると、世界中で使われるようになりました。

職業選択や教育、恋愛など幅広い場面で活用

 ビッグファイブは、仕事や子育て、教育、恋愛などさまざまな場面で活用されています。例えば、さまざまな仕事をしている社会人のデータから平均値を出した調査では、営業職や販売職は外向性が高いこと、研究職は外向性が低いこと、プログラマーの人は神経症傾向が高いことなど、さまざまな職業における性格傾向が示されます。こういった傾向は、自分がどの職業に就くべきかの検討や、企業の人事担当者が人員配置を判断する時の参考になります。また、近年はSNSやツイートをテキストマイニングと呼ばれる手法で分析して性格を推測するなど、測定方法もさらに発展・多様化してきています。


この学問が向いているかも 心理学、心理統計学

愛知学院大学
心身科学部 心理学科 准教授
谷 伊織 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 どの教科にも苦手意識を持たずに、中学、高校の勉強の基礎をしっかりと固めてください。文系と理系、どちらに進んでも、数学や国語などの基礎は必要となります。数学は学んでいない期間があると、大学に入って取り戻すのは大変です。基礎的な部分だけでも十分役立ちますので、苦手意識があっても切り捨てずに、自分にとって簡単なところから学んでおきましょう。
 また、世の中のニュースや科学技術などいろいろな物事に興味や関心を向けるのも重要です。そこで得た知識も、後々の学びにつながっていきます。

先生の学問へのきっかけ

 私が大学に入学した1990年代後半は、ある程度モノやインフラが充実し、人間の内面やサービスが重視され始めた時期でした。阪神・淡路大震災の被災者の心のケアや労働災害などが社会で問題となる中、私は「これからは人の心理に着目して幸福を追求する時代が来る」と考え、大学で心理学を学び始めました。心理統計学に進んだのは、客観的に人の心を表現したり、測定したりする手法が自分に合っていたからです。人の心という目に見えないものを評価して、世の中のさまざまな分野で役立てることに面白さを感じています。

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谷 伊織 先生がいらっしゃる
愛知学院大学に関心を持ったら

 愛知学院大学は、建学以来、時代の要請に応えながら社会に貢献できる人材を育成してきました。130年を超える歴史を通じて受け継がれてきたのは、人間性を重視する仏教精神です。禅の教えをもとに「行学一体」の人格形成に努め、「報恩感謝」の生活のできる社会人を育成することを建学の精神としています。9学部16学科+短期大学部で構成された中部地区有数の規模と伝統を誇る総合大学。日進・楠元・末盛と2014年4月に名古屋都心部に開設した名城公園の4つのキャンパスで12,000人の学生が学修・研究に励んでいます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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