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講義No.11074

英語と日本語を比べてみると、共通点も見えてくる

日本語と英語には共通点もある

 私たち日本語母語話者が英語を学習する際には、日本語と英語の多くの違いに気づきます。多くの日本人が英語を難しいと感じるのは、音や語順が日本語とは異なることが大きな要因です。しかし、実は日本語と英語には、共通点も意外にたくさん存在しています。例えば、日本語と英語どちらでも、名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞のような要素が存在し、それらの組み合わせによって文が作られています。また、どちらの言語においても、1種類の単語の並びが複数の意味を持つ場合があります。このように考えると、日本語と英語は全てにおいて異なるわけではないのです。

言語の構造を研究する「統語論」

 言語学は、世界の言語の特徴や性質を科学的に研究します。言語には、音や意味、形態、歴史、使用など、多様な側面があります。その中でも、文の構造を研究する分野を「統語論」と呼びます。統語論では、人間が話す言語に共通する普遍的な法則と、例えば英語やスペイン語、中国語といった、それぞれの言語に固有の法則を、それぞれの言語の詳細な観察に基づいて明らかにしようとします。人間のみが有するとされる言語を研究することで、言語を使う人間の本質に迫ることが期待されます。

外国語学習には日本語も大事

 英語に限らず、外国語を学ぶ際には、母語である日本語との違いを理解することも大切です。学習する言語と日本語が構造的にどのように似ていて、どのように異なるのかを理解することで、その言語の特徴をより理解できるようになります。例えば、英語の the book that John bought に対応する日本語は「ジョンが買った本」ですが、英語では関係代名詞節である that John bought が the book の右側に現れ、対応する日本語では、「ジョンが買った」が「本」の左側に現れます。英語は日本語と「鏡像関係」にあるのです。このような日本語との構造的な違いを意識することで、英語の特性をより深く理解できるのではないでしょうか。


この学問が向いているかも 言語学、英語学

東北福祉大学
教育学部 教育学科 中等教育専攻 准教授
髙橋 久子 先生

メッセージ

 あなたの身の回りには、不思議で面白い法則が隠れています。当たり前だと思われていることに対して、「なぜ?」「どうして?」と感じる気持ちを大切にしてください。もし、英語や日本語について「なぜ?」「どうして?」という疑問が湧いてきたら、ぜひ一緒に言語学を学びましょう。大学は、あなたの興味関心ごとを専門的に学ぶことができる場所です。言語学などの専門分野での学びを通して、物事を論理的に考え、わかりやすく伝える力を身につけることができます。そのような力は、将来どんな職業に就いてもきっと役に立つはずです。

先生の学問へのきっかけ

 中学時代から英語が好きでした。英語の教師になりたいと思い、大学の英文科で英語学を学びました。大学の授業の中で、人はなぜ言語を話せるのか、どうやって言語を獲得するのか、という言語についての「問い」に触れ、英語だけではなく人が話す「言語」そのものについて大変興味を持ちました。いつも目を輝かせて言語の話をする教授の影響もあり、「言語の不思議」についてもっと考えてみたいと思うようになったのがきっかけです。その時に知的好奇心がくすぐられて以来、その気持ちが今も続いています。

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髙橋 久子 先生がいらっしゃる
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 東北福祉大学では、建学の精神である「行学一如」(理論と実践の融合)を目指し、キャンパス内にある附属病院「せんだんホスピタル」や介護老人保健施設「せんだんの丘」、幼稚園や保育所等の関連施設で様々な実習を行っています。実学臨床教育やインターンシップを行い、より現場に近い教育を実現します!福祉・マネジメント・子ども・医療・リハビリをキーワードに4学部9学科で構成されている「福祉の総合大学」です!

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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