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講義No.10969

第四次産業革命、進行中!

産業の歴史を振り返る重要性

 私たちの現在地を知り、未来の方向性を探るには、歴史を振り返ることが重要です。サプライチェーンの進化を考えるうえで注目したいのが、4つの産業革命です。

「動力革命」「電力革命」「デジタル革命」

 第一次~第三次産業革命によって、私たちは大量に物を作り、運ぶ技術を獲得しました。第一次産業革命は蒸気機関の発明によって機械化と大量輸送手段を獲得し、動力革命と呼ばれました。次は電力革命と呼ばれ、重化学工業が発展し、大量生産によって自動車が普及しました。
 そして20世紀後半、第三次であるデジタル革命が起こりました。IC(集積回路)が開発され、コンピュータや通信技術が発達し、精緻なものづくりが実現しました。「ジャスト・イン・タイム」のようなフレキシブル生産体制がその代表です。
 けれど社会は大量消費から個性を重視し多様化した消費に変貌していました。一部の企業はマス・カスタマイゼーション生産によって追随しようと試みましたが、基本的には大量廃棄をともなう大量生産方式だったのです。

第四次産業革命で進んでいること

 しかし21世紀に始まった第四次産業革命は、生産の在り方を大きく変えようとしています。その中心技術は、センサなどでモノの情報をリアルタイムに収集するIoT(モノのインターネット)、収集した大量のデータを処理して、人間の代わりに判断する人工知能(AI)です。
 これらの技術を駆使し、進化した物流能力と組み合わせることで、サプライチェーンの課題を解決する糸口が見つかり始めました。IoTとAIで個人の好みを瞬時に把握・推測することが可能になりました。3Dプリンターが出現し、生産における金型作成の時間短縮と低価格化を実現し、モノづくりのスピードを格段に向上させました。その結果、「ほしい人に、ほしいものを、ほしい時にほしい量だけ」作って届けることが実現しつつあります。これは人の働き方を変え、廃棄削減による環境保護にも貢献します。情報管理など課題も多くありますが、革命は現在も進行中です。


この学問が向いているかも サプライチェーン・マネジメント

大阪学院大学
商学部 商学科 准教授
葛西 恵里子 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 私たちの生活は、気づかないところで世界中の人々とつながっています。例えば、日本で売られている衣類の99.6%は海外で作られています。しかしこの中には、劣悪な労働環境下で生産されているものもあります。
 サプライチェーンを知ることは、私たちが世界に支えられて生きていることを知ることであると同時に、私たちも世界の人々を支える存在であることを気付かせてくれます。そして公正かつ効率的なマネジメントをすることは、よりよい世界を作ることの助けになります。どのように実現するか、ぜひ一緒に考えていきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 大学卒業後、メーカーに就職して長年サプライチェーンの構築や運用、生産管理に関わってきました。これは生産性を上げるための仕事です。その中で、もっとサプライチェーンについて勉強したいと考え、研究者になりました。サプライチェーン・マネジメントは、「ほしい人に、ほしいものを、ほしい時に、ほしい数だけ」 生産し、届けることをいかに実現するかを追求する学問です。実現すれば、資源や労働の無駄や廃棄をなくしつつ、世界中の一人一人に必要なものを届けられます。第四次産業革命の技術は、その実現に大きく貢献しています。

大学アイコン
葛西 恵里子 先生がいらっしゃる
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 大阪学院大学は、大学7学部8学科・短期大学部1学科の総合大学です。留学や語学力向上をめざすプログラムが充実。語学教育研究所、異文化交流を体験するI-Chat Lounge、留学生との共同生活などキャンパスに通学しながら『学内留学』も実現可能です。また、卒業生から社長を多数輩出しているほか、ビジネス業界・公務員など多方面に社会で活躍する人材を育成しています。
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