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講義No.10798

スポーツの発展にも寄与できる医学

スポーツの発展を医療で支える

 スポーツが好きで、将来スポーツに関わる仕事に就きたいと考えている人も多いでしょう。その一法として、医療を通じて、スポーツの発展を支えるという関わり方もあります。
 医師の仕事は、病院やクリニックで、患者さんを診察することだけではありません。スポーツ活動と医療との結びつきは年々深まっており、プロスポーツはもちろん、実業団スポーツや青少年スポーツに至るまで、さまざまなスポーツ活動に医療従事者が関わるようになってきました。

メディカルチェックで怪我の予防や重症化防止

 例えば、多くのプロスポーツでチームドクターが選手とともにベンチ入りすることが義務化されています。全国高校野球選手権大会では、マウンドに立つピッチャーにメディカルチェックが義務付けられています。それらはすべて、身体の異常を早期発見し、スポーツ障害の予防や適切な応急処置を行うことで、重大事故を防ぐための取り組みです。今や医療とスポーツとは、切っても切り離せない関係にあるのです。ラグビーワールドカップで大活躍した福岡堅樹選手のように、トップリーグで戦った経験をもちながら、医学部に進学するアスリートもいます。

「スポーツ好きだから医師になる」という選択肢

 医学の進歩も、スポーツの発展に大きく寄与しています。メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手が、右肘靱帯(じんたい)の再建術を受け、わずか7カ月ほどで試合復帰したニュースに驚いた人は少なくないでしょう。そのほかにも多くのスポーツ選手がケガを乗り越えて復帰しています。その陰には、皮膚を数cm切って開くだけで腱や靱帯を修復できる「関節鏡視下手術」という侵襲(身体に対するダメージ)の小さな手術法の発展や医学に基づいたリハビリプログラムの発展があり、そのおかげで、早期回復・復帰が可能になっています。
 スポーツには、整形外科医のみならず、さまざま診療科の医師が関わっています。
 「スポーツが好きだから医師をめざす」という選択肢も、大いにありなのです。


この学問が向いているかも 医学、スポーツ医科学

福岡大学
医学部 医学科 教授
山本 卓明 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 医学部は、「病気を治す」だけではなく、病気の原因の研究など、身体や心まで含めた「人間全体」に深く関わっています。さらに、スポーツによる障害の予防や治療に貢献している、奥行きの深い、やりがいのある学問分野です。
 高校での勉強に注力し、同時に、高校生活を楽しみ、多くの友人を作って色々な経験をしてください。その経験が、「人間全体」を診る医学には必要なのです。
 医学部合格は、なかなかの難関です。しかし、それを乗り越える強い意思を持ち、「人」に対する興味を持って努力すれば、必ず道は開けます。

先生の学問へのきっかけ

 小・中学生の頃は、学校の担任の先生が魅力的で、教師という職業に興味が湧いたのですが、自分自身が病院に通院するなど色々経験していくなかで「病んでいる人を治すことで、あんなに感謝されるんだ、自分もそういう人間になりたい」という思いが新たに湧いてきて、医学部に進学しました。医師になって整形外科に進んだのは、怪我や病気を乗り越え、元気になった患者さんが笑顔で退院する姿をみて感銘を受けたからです。病気だけでなく、「人間全体」に関わることができるのが、医師の大きなやりがいと感じています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

医師/研究者/スポーツドクター/官公庁医療・保健分野/産業医/製薬会社研究員/政治家

大学アイコン
山本 卓明 先生がいらっしゃる
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 福岡大学は、9学部31学科、在学生2万人を有する総合大学です。多くの学生や教職員が行き交う広大なキャンパスは福岡市の南西部に位置し、都心部との交通の便もよく、活気に満ちあふれています。「ワンキャンパス」に全学部が集結しており、総合大学の魅力を生かし、学問・研究および課外活動などにおいて学部間の交流が盛んに行われ、文系・理系だけにとどまらない幅広く多様な視野と知識を得ることが可能な大学です。また、創立から80数年で輩出した卒業生総数は25万人を超え、あらゆる分野で力を発揮しています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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