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講義No.10787

世界中の論文を検証、分析してベストエビデンスを見つけよう!

医療や看護の現場で重要なエビデンス

 世の中にあふれる健康や医療に関する情報の中には、正確性に欠けるものもあります。情報の確かさを見極めるときに重要なのが、実験や調査で裏付けされた証拠です。このような科学的な根拠を「エビデンス」と呼び、医療や看護、保健、福祉の現場でもエビデンスに基づいた活動が求められています。エビデンスに基づいた医療活動はEBM(Evidence-based Medicine)、同様にヘルスケアはEBHC(Evidence-based Health Care)と呼ばれ、その有用性は世界的に広く認められています。

世界中からエビデンスを収集

 エビデンスは学術雑誌に掲載された論文で確かめられますが、論文は日々、膨大な数が発表されています。そこで、特定のテーマについて世界中から論文を収集し、内容を分析、総括して論じるシステマティックレビュー(SR)という手法がとられます。SRでは複数の研究成果を検証し、データに偏りがないかも確認するため正確性が高まります。また患者への聞き取り調査など質的研究と呼ばれるものも含め、幅広くエビデンスを収集するので、統計やアンケートといった量的研究でとらえられない情報も反映できます。こうしてまとめられたエビデンスはガイドラインやマニュアルの作成にも活用されています。

グローバルに視野が広がる

 日常的なテーマでも研究成果を地道に収集、検証し、ベストエビデンスとして医療や看護、福祉の現場に反映していくことには大きな意義があります。例えば認知症高齢者の入浴介助について欧米や世界の論文を調べると、シャワーの最中にタオルをかける位置を工夫したり、ある一定の音楽をかけると介助される人が穏やかになる、といった研究が見つかります。このようなエビデンスは世界中の介助者が知りたい情報です。また特定のテーマで文献を調べた結果、新たな課題や研究の糸口が見つかることもあり、看護や医療・福祉などのさらなる進歩につながっていくのです。


この学問が向いているかも 看護学

兵庫医療大学
看護学部 看護学科 教授
今野 理恵 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 看護の専門職は、自分次第でグローバルに活躍することもできる、「看護」と「国際」の両方の実現が可能な仕事です。日本で看護を勉強し英語もできる人は、国際的に見ても高く評価され活躍の場が広がります。将来、もし国際的な看護職に就きたいなら、基礎的な看護学をしっかり学んで語学力も磨いてください。
 今後、日本国内でもグローバル化が進み、国際的に活動できる看護の専門職はますます重宝されるでしょう。「看護」と「国際」に興味のある人はぜひ兵庫医療大学の門をたたいてください。

先生の学問へのきっかけ

 高校生のころから将来は人の役に立ち、生涯にわたって続けられる仕事をしたいと考え、看護師になりました。そして25歳のときに1年間、イギリスに留学しました。帰国後、鍛えられた語学力を生かし、当時、海外で進んでいた緩和ケアについてもっと学びたいと、オーストラリアに留学しオーストラリアの看護師免許も取得しました。大学院へも進み、担当教授が、エビデンスに基づいたケアの実践について世界的な第一人者だったことがきっかけで、現在もエビデンスレビュー研究の方法論開発などを研究テーマとしています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

看護師

大学アイコン
今野 理恵 先生がいらっしゃる
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 本学は、医師の養成に長年の実績を持つ兵庫医科大学の併設兄弟校として、医療系3学部を擁する医療の総合大学。兵庫医科大学病院をはじめとした医科大学附属施設での充実した臨床実習や、医学部も含めた4学部合同でともに「チーム医療」を学ぶ学部合同科目を軸とした教育プログラムにより、今医療現場で求められている「チーム医療」を担う医療人を育成します。

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