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講義No.10767

人間とはどういうものか? ソフトウェア開発者支援に不可欠な視点

複雑化するソフトウェア開発の現場

 ソフトウェアはパソコンやスマホ、家電から社会インフラまで、身のまわりのあらゆるところに使われ、欠かせないものになっています。ですから、不具合があると社会的な問題になりかねません。社会の基盤となる大規模なソフトウェアを作るのは、簡単なことではありません。ゴールは同じでも、どうやってそこへ至るのか、作り方は人によってまったく違います。何百人もが関わると、それぞれの人が考えていることをすべて共有することが難しくなり、その調整だけでも複雑になってしまいます。より効率よく簡単に不具合のないソフトウェアを作るために、ソフトウェア開発者のための支援環境をテーマとする研究分野があります。

プログラミングを支援する仕組み

 例えば、過去にあった不具合の履歴データに基づいて、それに似たプログラミングがされると、コンピュータが自動的に注意を喚起する仕組みを埋め込んでおくのも一つの方法です。また、プログラミングをしている際に、参照する情報がたくさん提示されると、かえってどれが大切なのかわかりにくくなってしまうので、「どのような情報を提示するのか」を考えなくてはなりません。文字が画面に現れるだけではわかりにくいため、図やグラフ・アニメーションを使うなど、直感的にわかるような情報の「見せ方」の工夫も必要になります。

自動プログラミングの時代へ

 今後はプログラミングの自動化を進めて、なるべく関わる人を減らす方向に進むと考えられます。何を作るのかは人間が考え、細かいところは自動でプログラミングするというように、人間と人工知能(AI)で担当する部分を分けることになるでしょう。
 自動化が進んでも、ソフトウェアは人間が介在して仕上がるものです。デジタルの世界は人間味がないと思われがちですが、ソフトウェア開発の支援においては、「人間とはどういうものなのか」「どこでミスをしやすいのか」など、人間について考えながら取り組まなくてはならないのです。


この学問が向いているかも ソフトウェア工学

龍谷大学
先端理工学部 知能情報メディア課程 准教授
山本 哲男 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 プログラミングでは物事を論理的にとらえる能力があればよく、文系・理系はあまり関係がありません。食わず嫌いせずに、高校生のうちにやってみてください。最初は知識がなくても、やろうという意欲を持って継続しましょう。やればやるほどスキルは上がっていきます。ひらめきやアイデアも経験から生まれるものです。経験しないとわからないことがたくさんあります。
 そして、プログラミング以外にもいろいろなことにチャレンジして、やったことをメモしておきましょう。考えをまとめて文章化しておくと、後できっと役に立ちます。

先生の学問へのきっかけ

 小学生の頃、父が買ったパソコンを触っているうちに、自分でもプログラムが書けるらしいと知りました。当時はまだインターネットがない時代で、パソコン雑誌や本を見ながら独学でプログラミングを始めて、試行錯誤を繰り返しました。最初はごく簡単なものでしたが、自分が思った通りに動くのが楽しくて、どんどんプログラミングが好きになり、「もっと効率よくカッコよく書けるようになりたい」と、大学は迷わず情報工学を選びました。研究するほどに課題が出てきて、やることは無限にあると感じています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

電気・通信系メーカーSE/IT企業SE

大学アイコン
山本 哲男 先生がいらっしゃる
龍谷大学に関心を持ったら

 『進取と共生』〜世界に響きあう龍谷大学〜
 龍谷大学は、370年の伝統を超え、新たな一歩を踏み出しました。
 その歴史は、江戸時代初期の寛永16年(1639)、京都・西本願寺に、仏教の研究と人材養成のための「学寮」が設けられたことに始まります。
 そして、近世から近代、現代への日本の歴史の中で新しさを重ねて370余年。
 現在では京都・滋賀の3つのキャンパスに、9学部・31学科、専攻と短期大学部、大学院を擁する、全国屈指の総合大学として、発展を続けています。

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