夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

TOPへ戻る

講義No.10753

社会の中でよりよく自己実現するために心理学を学ぼう

幅広い分野につながる心理学

 心理学を学ぶと、人の心が読めるようになるのではないか、異性にもてるようになるのではないかといったイメージをもつ人がいますが、人の心はそんなに簡単なものではありません。むしろ、人と接し、社会で生活していく中で、よりよく自己実現していくことに役に立つ学問なのです。
 心理学の関連分野は福祉・医療・教育・宗教・芸術など多岐にわたります。公認心理師や臨床心理士としてはもちろん、教育や司法での仕事においても心理学は直接的に役に立ちます。例えば教師として学校で働く際や警察官として犯罪被害者・加害者に関わる際にも、心理学を生かすことができます。

体験を通して理解を深める「実践の学問」

 心に悩みや病を抱えた人を、どのように支援していくのかを研究する学問が「臨床心理学」です。臨床心理学の第一歩は、まず自分と向き合い、自分自身を理解することです。自分自身が精神的に安定し、充実した生活を送ることができてはじめて、人の相談にのり、カウンセリングをすることができるからです。
 臨床心理学は、大学の講義や書物から得た知識と、実体験が両輪となって理解が深まっていく「実践の学問」であり、自ら「体験する」ことが重視されます。グループワークや心理ゲームをする、心理テストを受ける、あるいは自らクライエント(患者)役になってカウンセリングや精神分析療法を受けてみるなどの体験を繰り返すことが、より深い理解につながるのです。

自分の興味のあることを足がかりに

 これまでの家族療法や箱庭療法、描画療法などの手法に加えて、近年は最先端の心理療法として、仏教の禅をベースにした「マインドフルネス」の研究が進められ、心理療法の選択肢は増えています。絵画が好きなら描画療法を学ぶのもいいですし、スポーツをしているのならスポーツ心理学を探究するのもいいでしょう。多様性のある学問なので、自分が興味のあることを切り口にして探究できるところに心理学の魅力があります。


この学問が向いているかも 臨床心理学

花園大学
社会福祉学部 臨床心理学科 教授
丹治 光浩 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 コロナ禍などでやりたいことができない、出かけられない状況が続いてずっと家にいると、バーチャルの世界に入り込みがちです。そういうときこそ外へ目を向けて、さまざまなことに興味を持ち、体験することを大切にしましょう。おすすめは「スマホなしの日」をつくってみることです。
 私自身、スマホを忘れるととても不安になります。ところが、「なくてもいいや」と思えた瞬間の解放感は、自分でも驚くほどです。スマホを持たずにキャンプに行ってたき火を眺めて過ごすなど、スマホから自由になれる感覚をぜひ体験してください。

先生の学問へのきっかけ

 母親が未熟児の弟の世話に手をとられていたため、母親に大切にされていないのではないかという寂しさや悩みを、幼少期から心の奥底に抱えこんで生きていました。人の心や悩みに興味があり、大学で心理学を学んで自分を見つめ直し、客観視する姿勢を身につけたことで、自分自身の心の安定を得ることができました。児童精神科のカウンセラーとして、心身症や摂食障害などさまざまな問題を抱えたクライエントに向き合う中で、箱庭療法や描画療法をはじめとする多様な手法を取り入れて心理療法を行ってきました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

臨床心理士/公認心理師/児童心理司/精神保健福祉士/家庭裁判所調査官/特別支援学校教諭

大学アイコン
丹治 光浩 先生がいらっしゃる
花園大学に関心を持ったら

 花園大学は、禅のこころを学び、自ら考え、自ら判断し、自ら行動できる自律した人材を育成しています。歴史と文化の宝庫・京都で日本文化を深く学ぶ「文学部」、社会福祉・臨床心理・児童福祉のプロを目指す「社会福祉学部」の2学部6学科体制です。キャンパスは、情報化時代に対応する最新設備を導入するとともに、人間らしい安らぎに満ちた雰囲気が特徴です。語学海外研修、手話・点字講座、人権、禅に関する科目など、本学独自のカリキュラムも多彩に用意。充実した教育環境の中、学生の知性と人間性、“自分らしさ”を育んでいます。

TOPへもどる