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講義No.10744

ダイエット、認知症予防、運動機能向上のカギは、心拍や脳にあり!

ダイエットが成功する心拍数がある

 「ダイエットしよう!」。そう思ったとき、100メートルのダッシュを3回するのと、軽くジョギングするのとでは、どちらが痩せるでしょうか。正解は、軽いジョギングです。実はダイエットのカギは心拍数です。脂肪が一番燃焼する心拍数は、120~130で、20分くらい続けられる程度の軽い運動の方が向いているのです。最近は心拍が計測できるスマートウオッチを使って、健康管理に役立てる人も増えてきています。このように、心拍や体温、血流、筋力などの生体情報に、テクノロジーの技術を掛け合わせることで、健康の向上や医療の診断・治療に有効なものを見つけようとするのが「生体医工学」です。

記憶力アップのカギも心拍が握っている!

 心拍は、認知機能とも深い関係があります。例えば、英単語を覚えるなどといった記憶力の向上に一番よい心拍数は100程度です。ウォーキングしているときがちょうどそのくらいですので、座ったままより歩きながら覚えた方が効果的といえます。自転車で30分間走ったときの心拍数も100程度ですから、これを週2回程度の運動習慣にすると、認知機能はさらに向上します。このような有酸素運動は、認知症予防にもつながることもわかっており、脳機能との関係は、超高齢社会においてますます注目を集めています。

イメージができるようなアドバイスを

 脳機能は脳の血流や脳波を計測して分析します。ある実験では、子どもにマット運動の前転や側転のイメージをしてもらい、そのときの脳の血流を測りました。すると、マット運動が苦手な子どもほど、脳が活性化していない、つまり運動のイメージができていないことがわかりました。これにより運動の指導方法は、子どもが頭の中でイメージを組み立てやすいようなアドバイスやアプローチが大切だといえます。このようにデータやエビデンス(根拠)に基づいた情報は、ものごとへの正しい取り組み方を明らかにしてくれるのです。

参考資料
1:図1(実験手順)
2:図2(酸素化ヘモグロビン)

この学問が向いているかも 生体医工学

奈良女子大学
工学部※2022年新設 工学科 准教授
中田 大貴 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 人生で迷ったとき、私はパッションを大切にしてきました。直感などとも言い換えられます。例えば、2人から同時に告白されたと想像してみてください。頭だけで考えていたら、選ぶのは難しいですよね。恋愛に限らず、迷ったときはプラスの感情がわいた方を選ぶ、なんとなく気が乗らないと感じたらやめた方がいい。私はこうやって人生の選択を繰り返し、本当に打ち込める研究と出会えています。
 大学の進路選びなど、これからの人生の中で迷うことはたくさん出てきます。そんなときはパッションを感じ取ってください。

先生の学問へのきっかけ

 野球をしていた学生時代に、監督から「判断が遅い」とよく言われました。そのたびに「判断力って何だろう?」と思いました。突き止めるには脳を調べるしかない、これが脳の研究を始めたきっかけです。研究を続けていると、次第に「運動が苦手な子どもが楽しめるようになるにはどうしたらいいだろう?」「そのためにはどんなデータが必要だろうか?」と、誰かの役に立ちたいという思いが強まってきました。社会に役に立ち、人の人生を豊かにするような研究をめざして、日々、脳のメカニズムの解明に取り組んでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

情報・通信業/ゲームメーカー/電気メーカー/スポーツ用品メーカー研究員/スポーツ用品小売業総合職/人材派遣サービス業/地方公務員/銀行員/システムエンジニア/衣類メーカー

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中田 大貴 先生がいらっしゃる
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 世界に誇れる文化と歴史に包まれた静かな環境の中で、奈良女子大学は、時代や社会の要請に応え、女性の高等教育機関として、高度な学術研究に基づく教育環境を提供し、自立して社会で活躍できる女性人材を養成しています。

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