夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

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講義No.10732

今の気分にぴったりの曲は? 社会を豊かにするデータベース研究

社会に役立てられるデータベース

 データベースとは、相互に関連する大量のデータを整理・蓄積し、必要に応じて取り出せるようにした仕組みです。ウェブサイトのログインパスワードの管理や、ネットバンキングの処理などが素早く、正確に行えるのもデータベースが働いているからです。「ビッグデータ」もデータベースを利用します。「ビッグデータ」はデータのサイズだけでなく、これまでなかったデータの組み合わせや、存在に気付かれなかったデータを含む巨大なデータ群であり、社会の中でさまざまに役立てられています。

入れ物の設計

 世界で最も使われているGoogle社の検索サービスは、ビッグデータを社会に活用する代表例といえます。同社は数万台のコンピュータの中に、数兆におよぶウェブページの情報を集め、その中身を解析し続けています。単に検索するだけでは膨大な時間がかかるため、書籍にある「インデックス」のような機能をデータベースに持たせることで、検索キーワードに該当するページを瞬時に、より適合性の高い順に表示することができるのです。インデックスをはじめ、膨大なデータを格納する「入れ物」の機能を設計し、社会に役立てるデータベースの研究は、情報学における主要なテーマとなっています。

音楽と雰囲気をつなぐ

 昨今普及した音楽のサブスクリプションサービスには、膨大な曲がデータベース化されています。好きなアーティストや人気の曲を探すことは簡単ですが、「明るい」「激しい」「静か」といった「雰囲気」にマッチする曲を探す技術はまだ確立されていません。そこで、人間が持つ感情と、楽曲のデータベースをマッチングさせる研究が行われています。感情を定量的に図ることは簡単ではありませんが、現在60~80%の確率で感情と曲をマッチングさせることに成功しています。「今日は落ち込んでいるから元気になる曲をかけて」とデバイスに命じれば、それにぴったりの音楽が再生される日も、そう遠くない未来に訪れるはずです。


この学問が向いているかも 情報学

津田塾大学
学芸学部 情報科学科 教授
中野 美由紀 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 進路はいつでも決められるものです。ですから、あなたが今一番興味を持っていることに挑戦してほしいです。それがなんであるにせよ、無駄になることはありませんし、大学での学びにも役立つはずです。
 私も、中学生の頃は地球物理、高校生では将来天文学をやろうと思っていましたが、結果的には情報科学の世界に進みました。でも、中高生時代に自分なりに学んできたことは、後々とても役立ちました。勉強だけでなく、スポーツや趣味でも同様です。何事も懸命に取り組むことが、次の学びに結びつくのです。

先生の学問へのきっかけ

 私が情報科学の分野に進んだのは、それが新しい学問分野だったからです。ちょうど私が大学に入った頃に、情報科学科が新設され、私は情報科学科で初の女子学生になりました。当時の情報科学はまだ荒野のような状態で、手つかずの領域でしたが、自分が歩いた後ろに新しい道ができるという環境にはとても満足していました。大学では計算機アーキテクチャを学び、一度就職しましたが、銀行などのビジネス分野でデータベースの活用が盛んになってきたこともあり、大学に戻ってそれを高速化する研究をするようになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

大学・情報科学の研究者/IT企業の研究員/データサイエンティスト/通信企業の研究員/電気系会社の研究員/ゲーム会社の開発者/国家公務員/地方公務員/銀行 など

大学アイコン
中野 美由紀 先生がいらっしゃる
津田塾大学に関心を持ったら

 西暦1900年、津田梅子によりわが国初の女子高等教育機関の一つである「女子英学塾」として誕生。本学はall-round womenの養成(全人教育)という創立者の先覚的で熱烈な理想に基づき、学生の個性を重んじる少人数教育と高度な教育研究を積み重ねています。卒業生の多彩な活躍と社会的な貢献-男性と女性の真の共生の実現は創立者津田梅子の願いであり、本学が真摯に取り組んできた課題です。性別や世代や国境を越えた交流、大学と地域との交流や「学び合い」を通して、より豊かな人間性を育みます。

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