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講義No.10716

経営工学を教育現場に! グループウェアやレゴブロックで学びを向上

教育現場にグループウェア

 経営工学では、企業の効率化を図るため、工学的な手法を用いた研究が行われています。これを教育現場でも利活用する試みが進んでいます。「グループウェア」とは、組織でのグループ活動を支援するためのさまざまなツールが組み合わさったソフトウェアのことで多くの組織で導入されています。教育現場では、似たツールとして教員と学生の間で資料の共有や課題の提出などができる学習管理システム(LMS)が使われます。また、少人数のゼミではオープンな議論がしやすいSlack(チャットツール)などが役立ちます。こうしたツールは授業の補助だけでなく、生産性を上げたり,学びを深めたりする役割も期待されています。

見える化でヒトの意識を変える

 生産性を上げるためにはヒトの意識を変える必要があります。ここで重要なのが情報の可視化です。情報の可視化はグループウェアの得意分野です。例えばオンライン授業ではLMS上で毎回個人に成績を示すことで、学生のモチベーションを向上させる場合があります。ただし、情報を可視化するだけではあまり効果は期待できません。見える化したことをベースに、より活発な議論を行い、ヒトの意識を変えることで新たな課題やアイデアが生まれます。

ブロックを使って人材育成

 工場のようなモノづくりの現場では、効率的・効果的な作業管理のために、計画・実行・評価・改善をくり返すPDCAサイクルや、組織内のコミュニケーションが求められます。
 その学びのひとつがレゴブロックを利用したグループワークです。例えば4人1組で、完成図をもとに作業手順を考えます。ブロックを組み立てるタイムも計測しながら、ヒトやモノ、設備を組み合わせ、ムリ・ムダ・ムラのない作業手順をPDCAサイクルによって模索していきます。個人の意見を組織内で共有し、統計的な分析も交えて議論を深めたグループは、成果が高い傾向があります。こうしたグループワークで養われたコミュニケーション能力は組織作りにも役立ち、生産性の向上をもたらすのです。


この学問が向いているかも 経営学

龍谷大学
経営学部 経営学科 准教授
西岡 久充 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 私は学生時代に経営工学を学び、企業における生産性向上のためにグループウェアや電子会議の勉強をしていました。その後さまざまな経験を経て、現在は教育関連の研究をしています。高校時代には想像していなかった分野です。あなたも選択する入り口はひとつかもしれませんが、そのあとで多方面に進むことは可能です。
 ひとつのことを重点的に学ぶのはもちろん大切ですが、同時に広い視野で物事を見てみてください。これまで勉強した自分の核と別の要素がうまく融合すれば、ほかの人には見えなかった新しい何かが生まれるかもしれません。

先生の学問へのきっかけ

 父が経営工学に携わっており、特にコンピュータ関連の仕事をしていました。自分も経営工学を学んでコンピュータを扱いたいと思ったことが進路を決めた理由です。1990年代のコンピュータはバッチ処理やシミュレーションの道具でした。しかし大学でグループウェアを研究する先生に出会い、コンピュータはコミュニケーションを変えるツールになりつつあると気づきました。そこでグループウェアの組織での活用方法などを探りはじめました。現在はこうした経営工学のツールを教育現場に利活用する研究にも力を入れています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

情報サービス/金融・証券/コンサルティング

研究室
大学アイコン
西岡 久充 先生がいらっしゃる
龍谷大学に関心を持ったら

 『進取と共生』〜世界に響きあう龍谷大学〜
 龍谷大学は、370年の伝統を超え、新たな一歩を踏み出しました。
 その歴史は、江戸時代初期の寛永16年(1639)、京都・西本願寺に、仏教の研究と人材養成のための「学寮」が設けられたことに始まります。
 そして、近世から近代、現代への日本の歴史の中で新しさを重ねて370余年。
 現在では京都・滋賀の3つのキャンパスに、9学部・31学科、専攻と短期大学部、大学院を擁する、全国屈指の総合大学として、発展を続けています。

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