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講義No.10707

フランス語は耳から学ぶのが一番早い!?

子どもが母国語を覚えるように身につける

 フランス語は英語に比べると接する機会も少なく、難しい言語だと感じる人も多いかもしれません。そんなフランス語の習得で最近注目されている方法に「神経言語学的アプローチ」があります。カナダで生まれた比較的新しい教育法で、「リスニング」「スピーキング」「リーディング」「ライティング」の順番で学ぶことで、まるで子どもが母国語を覚えるように自然に身につけていく方法です。例えば、最初に先生が「Je m'appelle Laura.(ジュマペール・ローラ)」(私の名前はローラです)と言います。生徒はこれを聞いて、「ジュマペール・○○」と自分の名前を使ってまねをします。これを生徒同士で何度も繰り返すのです。

カタカナでメモはしないで!

 その後、練習した会話が書かれた紙を配り、読みあげます。この時に単語の綴りや文法をチェックできます。さらに、書かれている文を参考にしながら、自分の情報に置き換えて書く練習を行います。これで一つのユニットです。とても簡単な例で説明しましたが、長文で複雑な内容も全く同じ方法で学べます。このアプローチの特徴は、「耳から聞いて身につけること」に重点が置かれていることで、慣れるととても自然な流れで言語が習得できます。
 ただ、これまでの日本での外国語教育は読み書きから入ることが多く、「耳で聞いてまねる」ことに慣れるのに時間がかかるようです。また、聞いたものをカタカナで書き留める習慣をできるだけなくすことが上達のカギです。

フランス語しか話せない環境づくりも

 外国語の教育では、どんな教育法を使う場合でも母国語を使わずに教えるということが有効です。フランス語を教える時にはフランス語しか話さないのです。フランス語の環境に早く慣れることができます。また、授業中に生徒に立ち歩いてもらうこともあります。出会った人と2人組や4人組を作って会話をすると、会話がより楽しく、活発になり、学習効果が高まることが期待できるからです。


この学問が向いているかも 外国語教育学

京都外国語大学
外国語学部 フランス語学科 講師
ローラ アリエス 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 勉強で大事なのは、楽しむことです。フランス語の勉強なら、フランスに関する趣味を見つけるのが良いでしょう。映画を見たり、音楽を聞いたり、フランス人の友だちを作るのもいいですね。お菓子作りやファッション、雑貨に興味を持つのもモチベーションになるでしょう。
 そして、どんどん自分から発言してみましょう。最初は緊張しますが、すぐに慣れます。私は日本に住んで10年になりますが、まだ文法も発音も間違えます。でも、大事なのはコミュニケーションをとっていくということなのです。

先生の学問へのきっかけ

 高校生の頃から外国の文化や言語が大好きで、大学ではスペイン語と英語を学びました。日本語は第三外国語でした。留学生が多い大学で、互いに言語を教え合っていました。自分の国の言葉なのに聞かれるとわからないことがたくさんあり、それを調べて教えることがとても楽しかったのです。その時、フランス語を教える職業に就こうと決心しました。日本人の友人が多かったこともあり、日本に渡ってフランス語を教えることになりました。神経言語アプローチは新しい手法です。いつかフランス語の教科書を作りたいと思っています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

教師/翻訳者/通訳者/観光会社

大学アイコン
ローラ アリエス 先生がいらっしゃる
京都外国語大学に関心を持ったら

 京都外国語大学は2018年4月に「国際貢献学部」を開設。専攻語を徹底的に学ぶ「外国語学部」とともに、学部・学科の枠を越えた学びで、確かな語学力と豊かな教養を身に付ける、本物の学びを提供します。国際貢献学部では、国内外のコミュニティ(地域社会)に出向き、問題解決に取り組む「コミュニティエンゲージメント」を実施。外国語学部では、複数の言語に対する理解を深めるマルチリンガル教育、ネイティブ教員による少人数制の授業を実施。異文化理解力を養い、世界の諸問題を解決に導くチェンジメーカーを養成します。

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