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講義No.10698

日本人は不健康? 食べる量が少なくても肥満になる!

なぜ肥満は問題なのか

 日本では、1990年代から肥満体の人が増え、現在では成人の30%を越えるようになりました。しかし、現代の日本人が食べすぎているのかというと決してそういうわけではなく、むしろ米の消費量が減り、摂取カロリーも減少しています。では、何が肥満につながっているのかというと、乳製品や肉の消費量が急上昇しているのです。肥満は体脂肪が増えることで単に体重を増やすだけでなく、脂肪細胞が肥大化することで血圧や血糖値を上げる成分を分泌します。肥満が生活習慣病の根源と言われるのは、そういう理由からなのです。

運動するにも食事は大切

 健康になるために、運動はよいと言われています。適度な運動には肥満抑制の効果もありますが、栄養バランスを整えたうえで行わないと免疫機能が落ちてしまい、感染症にかかりやすくなります。アスリートのような過酷なトレーニングも、免疫機能が落ちることもわかっています。運動の効果を得るためには、まずは栄養バランスのよい状態で行うことが大切です。さらに、運動により必要性が高まる成分や、脂肪の燃焼を高める食品成分を一緒に食べることで、効率よく運動効果を得られることができます。

食品の成分を学んで健康に 鶏の胸肉で疲労回復!

 「バランスのとれた食事」が健康によいのはわかっていても栄養素を含むメニューを毎日とるのは、なかなか難しいと思います。近年注目されている、食品の機能性には、健康になるヒントが詰まっています。例えば、鶏の胸肉に含まれるイミダゾールペプチドは、疲労回復やケガの防止に効果があります。イミダゾールペプチドはタンパク質に含まれるアミノ酸の結合体で、鶏の胸肉や鮭から摂取することができます。栄養の知識をうまく使えば、無理な運動や厳しい食事制限をすることなく、健康になれるのです。


この学問が向いているかも 栄養学、食品科学、健康科学

大東文化大学
スポーツ・健康科学部 健康科学科 教授
蕪木 智子 先生

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先生がめざすSDGs
メッセージ

 メディアには健康に関する情報があふれています。しかし正しい情報ばかりではなく、きちんとした知識のもと実践しないと、逆に健康を害することもあります。例えば、「運動は健康によい」とされていますが、栄養バランスを整えたうえで行わないと、効果を得られないこともあります。また近年、運動のパフォーマンス向上につながる成分や肥満の抑制に役立つ食品など、次々と食品の新たな機能性が発見されています。あなたが健康や栄養に興味があるなら、正しく最新の知識を学び、広く社会に貢献できる人材になることをめざしてください。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から、料理や食べることが好きでした。しかし、家族が肝臓の病気治療のため、食事制限で食事を楽しめない状況がありました。好きなものを美味しく食べることが、生活の豊かさを得るのに大切であると痛感しました。このような経験から、食事を楽しみながら、なおかつ健康にもつながるような食生活を送るにはどうすればいいか知りたくなり、栄養について学ぶ道へ進むことにしました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

食品企業研究職/フードサービス会社マネージメント(スポーツ施設、福祉施設、保育施設など)/食品衛生検査センター/公務員(食品衛生)

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蕪木 智子 先生がいらっしゃる
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 大東文化大学は、文、外国語、経済、経営、法、国際関係、スポーツ・健康科学、社会学の8学部20学科を擁する総合大学です。進路に合わせて自由に選べる科目の多さと、他学科の科目も選択できるカリキュラムも特徴のひとつ。1923年に当時の国会決議によって設立された本学の建学精神は「東西文化の融合」。この精神は今も息づいており、毎年約400名の学生が海外に留学し、海外からは600名の留学生が学ぶ国際色豊かな大学です。また伝統的に公務員・教員への就職に強く、全国各地で卒業生が活躍しています。

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