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講義No.10691

「あったらいいな」を世の中の当たり前にするデザインの力

デザインが新しい価値を作り出す

 よく勘違いされますが、製品をかっこよく目立たせることがデザインではありません。世の中の困りごとを見つけ出し、解決するために必要なことを、モノやサービス、情報などを通して具現化し、新しい価値を作り出すことがデザインの本質的な役割です。
 例えば、キーを差し込んで回すことなく車を始動できるキーレスやスマートエントリーシステムは、「座っただけでエンジンをかけたい」という発想から生まれたユニバーサルデザインで、誰でも簡単に車のロックを解除しエンジンをかけられるようになりました。

世の中が変わるきっかけになる

 車いすを利用している人が駅の改札を通れるように、幅の広い自動改札機が設置されています。これは車いすの人だけでなく、大きい荷物を持っている人やベビーカーを押している人にも、使いやすさを提供しています。これも、安心や快適をもたらすユニバーサルデザインです。しかし、これで終わりではありません。手がふさがっていると、切符を通したりICカードをかざしたりするのも大変ですが、顔認証システムが導入されればICカードを使わずに通ることができ、改札機も不要になります。このような問題意識がさらなる改善点を見つけ出し、デザインが世の中を変えるきっかけを作っていくのです。

より良い社会をめざして

 身体障がい者とともに働く場所を作ったり、生活に必要なサービスを受けられずに困っている人のために社会全体の仕組みを作り出したりと、制度やサービスそのものをデザインの力で生み出すソーシャルデザインにも、デザイナーは大きく関与しています。
 デザインには、「あったらいいな」と思い描いていたことを、「世の中の当たり前」にする力があります。問題点や改善点はないか、持続可能な社会に貢献できることはないかを常に考えながら、デザインは、世の中を良くするためにいつも進歩を続けているのです。


この学問が向いているかも デザイン学

東北工業大学
ライフデザイン学部 産業デザイン学科 教授
坂手 勇次 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 何にでも興味を持って、貪欲に向き合ってください。興味が尽きるなどということはないはずです。たくさん悩みながら考え、自分は何に対していちばん興味を持っているのか、はっきりつかみましょう。それができるのは、高校生の今しかありません。
 そして、あなたが興味を持ったものが「デザイン」だったら、ぜひ一緒に学びましょう。デザインには「ある問題を解決するために思考の組み立てを行い、それを表現し伝えること」という意味があります。デザインの力を、さまざまな方面で生かせる人をめざしましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私は高校生の頃から、商品や製品について考えることが好きでした。そしてそれを形にして作品としてコンペに出品するようになりました。すると雑誌に掲載されるようになったのです。佳作や入選レベルでしたが、それでも自分の考えたことが世の中に出ていくことに、喜びを感じるようになりました。そしてデザインこそが、自分のアイデアを世の中で試すことができるものだと気づいたのです。自分が携わったモノやサービスを、自分が手掛けたものと実感できる醍醐味を味わい、私はデザインの道をまい進することになりました。

大学アイコン
坂手 勇次 先生がいらっしゃる
東北工業大学に関心を持ったら

 本学では、「創造から統合へ」をユニバーシティスローガンに掲げ1964年の創設以来、3万人を超える卒業生を輩出し、日本の、とりわけ東北地域の産業・経済の発展に大きく貢献してきました。自然に囲まれた豊かな環境でありながら、仙台市街地にも近く利便性の良い 「八木山キャンパス」「長町キャンパス」の両キャンパスで創造的な思考を学ぶべく、最先端の環境を整え、学生の期待と意欲に応えるカリキュラムを用意しております。
 進化し続ける学びのステージ。それが東北工業大学です。

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