デザイン工学、工学
湘南工科大学
工学部 総合デザイン学科 准教授
赤井 良行 先生

「無理だ、だめだ」と思ったことも、実はなんとかなるものです。考えたり、調べたりして「こうしたらどうだろう」と、実践と失敗を繰り返していくと、必ず何かにたどりつきます。それが、最初の目的と違っていてもいいと思います。その過程で得た経験が、次の課題を解決する力になります。今は豊かで、不便を感じた商品をすぐ買い替えるという人も多い時代ですが、モノに対して、真剣に向き合ってみてください。不便だなと思う課題や問題点が見えたら、それが新しい価値を生み出すチャンスになります。

アーティストをめざして美大で染織デザインを学び、縦糸と横糸の並びである織物の、デジタル系アートとの親和性に気づきました。また海外でアーティスト活動をして、直感的に見てわかるインターフェースの重要性も痛感しました。わかりにくいと誰も見てくれないし、ガイドすら案内をしてくれないのです。帰国後、自動車メーカーの研究室でプロダクトのインターフェースの構築に携わりました。次第にモノだけでは限界があると感じ、体験を重視するユーザーエクスペリエンスを追究するために、大学で研究することにしたのです。

映像制作会社・制作/ITシステム会社・開発