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講義No.10682

今までにない新しい価値を生み、未来をつくるデザインとは

体験の価値を上げるUX

 これまでは、「いかに使いやすく、わかりやすいか」という商品やサービスが求められ、企業もそれに応えてきました。商品・サービスと消費者との接点をインターフェースといいますが、そこを使いやすく洗練させるのがこれまでだとすると、今は商品やサービスを使って「いかに楽しく快適か」といった「体験価値」が求められています。ユーザーの行動を導き、楽しく心地よい体験の実現をめざすことを、ユーザーエクスペリエンス(UX)といいます。
 例えば、どんなにおいしいハンバーガーを提供しても、「食べにくい」「ソースがこぼれた」となると、マイナスの印象が強く残ります。マイナスを改善するだけでなく、「よかった、また来たい」と思わせる、食事全体の体験価値を上げる仕組みや仕掛けを考えるのが、「UXをデザインする」ということです。

「これ、いいな」をデザインする

 UXのデザインとして、例えばレンタカーが自動運転とカーナビを駆使して、観光タクシーのように旅先を案内してくれたらどうでしょう。あるいは、思い出の料理を再現してくれるロボットが家庭に入ってくるかもしれません。夜のコンビニで弁当が売り切れていても、店舗によっては残っていることもあります。残業をして今夜は弁当で済ませようという人が連絡すると、残っている弁当を店舗間で融通して近くの店で受け取れるサービスがあれば、便利なうえに食品ロス対策にもなります。進化するデジタル技術を活用し、UXはあらゆるシーンで自由にデザインすることができます。

未来を創作し実現する力を

 これらは夢物語ではありません。実現する方法は、検討すれば見つかります。優れた製品や技術は、すでにたくさんあるからです。必要なのは、あらゆるモノや手段を使って、どう実現するかを構築する力です。既成概念にとらわれず、アート感覚の自由な創造と表現、構築力があれば、未来がより豊かになるでしょう。新しい価値を創造し実現する力は、新しい未来のニーズや社会をつくることにもつながっていくのです。


この学問が向いているかも デザイン工学、工学

湘南工科大学
工学部 総合デザイン学科 准教授
赤井 良行 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 「無理だ、だめだ」と思ったことも、実はなんとかなるものです。考えたり、調べたりして「こうしたらどうだろう」と、実践と失敗を繰り返していくと、必ず何かにたどりつきます。それが、最初の目的と違っていてもいいと思います。その過程で得た経験が、次の課題を解決する力になります。今は豊かで、不便を感じた商品をすぐ買い替えるという人も多い時代ですが、モノに対して、真剣に向き合ってみてください。不便だなと思う課題や問題点が見えたら、それが新しい価値を生み出すチャンスになります。

先生の学問へのきっかけ

 アーティストをめざして美大で染織デザインを学び、縦糸と横糸の並びである織物の、デジタル系アートとの親和性に気づきました。また海外でアーティスト活動をして、直感的に見てわかるインターフェースの重要性も痛感しました。わかりにくいと誰も見てくれないし、ガイドすら案内をしてくれないのです。帰国後、自動車メーカーの研究室でプロダクトのインターフェースの構築に携わりました。次第にモノだけでは限界があると感じ、体験を重視するユーザーエクスペリエンスを追究するために、大学で研究することにしたのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

映像制作会社・制作/ITシステム会社・開発

大学アイコン
赤井 良行 先生がいらっしゃる
湘南工科大学に関心を持ったら

 湘南工科大学は「社会に貢献する技術者の育成」を大学のミッションに掲げる、1963年創立の工科系大学です。充実したICT環境と設備を備えた、湘南の自然豊かなキャンパスで、工科大学ならではの専門知識と実践的技術を身につけることができます。多くの授業でアクティブラーニングを取り入れており、学生が主体的に授業に参加し、実践を繰り返すことで理解を深めながら成長していく学修スタイルが特徴。また、少人数の担任制度や、きめ細かい就職支援などの各種制度により一人ひとりを手厚くサポートしています。

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