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講義No.10681

名選手・名指導者を生み出す「コーチング学」とは

十人十色の答えを模索する「コーチング学」

 「スポーツおよびその指導現場に関する学問」と定義されるコーチング学は、日本では30年ほど前から始まった比較的新しい領域です。科学的なトレーニング方法に関する研究、どういう言葉をかけて選手のモチベーションを上げるかといったスポーツ心理学的な研究など、多種多様なアプローチからアスリートが能力を発揮するための研究が行われています。ただし、全員にあてはまる答えはなく、スポーツをする人の数だけ答えがあると言っても過言ではありません。これらのデータを積み上げ体系化していくことで、スポーツ文化や選手の能力向上、指導力の強化に寄与することを目的としています。

名選手、名将を生み出すには?

 日本はスポーツ科学の分野では世界トップレベルの実績を誇るのに対し、指導者養成の分野では最下位に近いというパラドックス(逆説)をはらんでいます。その原因は、諸外国に比べ現場で学ぶという文化とノウハウがないことが大きいと考えられています。
 名将と呼ばれる指導者には、長い年月をかけて選手を育てる中で獲得した膨大な経験があります。名将はその経験で得た原理、原則から、成功の可能性が高い手法を選んで選手を育成します。これは実は、コーチング学でデータを集め、定量化し、選手の能力向上の方法を科学的に導き出すのと同じプロセスです。コーチング学の体系化が進むことは、名選手、名将が生まれる可能性の拡大につながります。

トレーニングを科学的に学ぶことの重要性

 トレーニングを効果的に行うために科学的な知見は欠かせません。トレーニング科学を学ぶことは、選手の能力向上だけでなく、選手の体を守ることにもつながるからです。激しい身体活動は危険と隣り合わせの状況でもあり、レベルが上がるにつれて強度も増し、同時にリスクも高まります。安全管理をしっかりとしながらトレーニングを続け、目標を実現するためにも、科学的に学ぶ意識は選手、指導者ともに重要だと言えます。


この学問が向いているかも コーチング学、トレーニング科学

関西福祉大学
社会福祉学部 社会福祉学科 講師
熊野 陽人 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 私は社会福祉学部のスポーツ福祉コースに在籍しています。人と関わるというところがベースのスポーツと福祉とは、とても親和性が高いです。相手のニーズに対してどのように応えるかという課題が、福祉にもスポーツ指導という分野にもあり、共通点が非常に多いのです。福祉の側面、スポーツの側面から学べるのがこの学部の特長です。
 あなたが漠然とでも運動やスポーツに関わりたいと思い、福祉の分野にも関心があるなら、一緒に学びましょう。さまざまな可能性を伸ばせる学科、コースですので、ぜひ情報にアクセスしてみてください。

先生の学問へのきっかけ

 学生時代、陸上競技の跳躍種目の選手だったのですが、中学、高校、大学とほぼ独学で、専門の指導者に指導された経験があまりありませんでした。大学3年生のときに武者修行をして跳躍専門の指導者と初めて出会い、トレーニングをいろいろ学びました。そこでそれまで自分流でやってきたことでついていた癖などがわかりましたが、そのときにはもう競技者としてのピークは過ぎていました。そこから、今度は自分が指導者になって、こうした経験をする人をなくしたいという思いで、コーチング学を学び始めました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

スポーツ系企業/アスレティックトレーナー/スポーツ指導者

大学アイコン
熊野 陽人 先生がいらっしゃる
関西福祉大学に関心を持ったら

 関西福祉大学は、福祉・教育・保育・看護・スポーツに関わる高いレベルの学術研究と人材養成を通じて、全ての人々が、それぞれの発達段階を「こころ豊かに生きる」ことのできる社会の実現をめざしています、開学以来、少人数教育による、温かい人間的な交流や地域との連携を通して、専門的知識や技術だけでなく、優しさや思いやりといった豊かな人間性を重視し、人の想いにしっかり応えていくことのできるスペシャリストの育成に力を入れています。また、多様な学生を受け入れる、充実した入試制度を構築しています。

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