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講義No.10680

遠い大陸・アフリカの今を知ることから育む「グローバルマインド」

アフリカはすでにモバイルマネー大国

 1万キロ以上離れたアフリカ大陸に対して、日本人の多くは「サバンナを駆ける野生動物の群れ」「極彩色の民族衣装と躍動的な音楽」といったイメージを抱きがちです。それらは間違いではないものの、アフリカが持つ顔のひとつに過ぎません。近年アフリカ諸国の変化は激しく、例えばキャッシュレス化は日本より進んでおり、モバイル端末での決済や送金が常識となっています。もともと離れた家族や知人へ送金したいというニーズが高く、一方で銀行口座の所有率が非常に低かったことが、キャッシュレス化の急速な普及を後押ししたとみられています。

インフラの未整備が生むメリット

 日本では高度成長期に交通網や住環境などのインフラ整備が進みました。アフリカでは水道や電気さえひくことができず、昔ながらのやり方でまかなう地域が多く存在します。日本の方がはるかに便利なようですが、現在インフラが老朽化し、リニューアルに莫大な費用を要する時期を迎えています。アフリカではお金をかけて巨大なシステムを作らなかった分、少額のメンテナンス費用でやっていけるメリットがあります。長いスパンで見れば、どちらが社会的、環境的により良いのか、一概に答えは出せません。

多様な価値観を認め合うことの大切さ

 日本で暮らしていると、自分たちの社会や価値観が先進的で正しいと思ってしまうことがあります。アフリカやアジアには発展途上国も多く存在しますが、彼らの社会の方が進んでいる面や、人間の暮らしや地球環境にうまく適合している面もあります。
 アフリカには納豆に似た食べ物があるなど、日本との意外な共通項もみられます。文化や社会のモノサシが違う場合、片方ではマイナスととらえることが、もう一方ではプラスととらえることもあり、共通の事柄はコミュニケーションの鍵となります。真の「グローバルマインド」を育てるためには、一人ひとりが自分と他者を正しく知り、多様な価値観を認め合い、柔軟な視点で関わっていく姿勢が必要です。


この学問が向いているかも 文化人類学、国際社会学

京都精華大学
国際文化学部 グローバルスタディーズ学科 准教授
清水 貴夫 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 技術の進歩により、私たちはドローンが撮影する人類未踏の地の映像までも、自宅にいながら観ることができます。けれどそれぞれの土地には、実際に行かなければ感じることができない気候風土、食べ物のおいしさ、人々の暮らしや、直面している課題などがあります。
 国際社会について学ぶ時、ぜひ覚えておいてほしいのがフィールドワークの重要性です。その土地を自分の足で歩き、さまざまな物事を観察し、人と交流し、一緒に何かをする、そんな経験を積んでグローバル感覚を養い、真の国際社会の一員として羽ばたいてほしいと願います。

先生の学問へのきっかけ

 大学は法学部に入学し、卒業後は法律に関わる職業に就こうと思っていましたが、ある日出会った一人の先生にひっくり返されました。国際機関出身のその先生は、奇抜なファッションに身を包み、アフリカを熱く語るユニークな人物。彼に衝撃的な影響を受けてアフリカの世界に飛び込み、転学部までしたのが、私のライフワークの始まりです。最初はNGOに所属して現地での体験を重ねるうちに、もっと深く、広くアフリカのことを知りたくなり、アフリカの社会構造や教育、福祉、食文化へと研究のフィールドを広げることになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

教諭(国語、社会)/製造業/金融/広告/デザイン/食品/建築/観光/公務員など

大学アイコン
清水 貴夫 先生がいらっしゃる
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 京都精華大学は、アート、デザイン、マンガ、音楽、ファッション、文学、歴史などが学べる「芸術と文化」の総合大学です。さまざまな分野を学ぶ学生、海外からの留学生が集まる多様性溢れるキャンパスです。本学では、あなたの好きなことや得意なことをきかっけに、個性を大切にしながら、それぞれの「専門性」を高める教育をおこなっています。そして、学生同士、学生と企業、学生と社会といった組み合わせで、「共に学ぶ」プログラムにも取り組んでいます。あなたの好きや得意をいかして、一緒に新しい未来を創りませんか?

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