社会福祉学
高崎健康福祉大学
健康福祉学部 社会福祉学科 教授
永田 理香 先生

福祉ではコミュニケーション能力がとても大切です。「コミュニケーション」の定義は同じ意味を共有することであり、一方通行ではコミュニケーションとは言えません。相手の立場に立って、相手の枠組みで物事をとらえるという姿勢が福祉専門職の原点です。思い込みや先入観を克服していくことが大事です。
それには、自分自身を客観的に見つめる力が必要となります。友人と話す時でも、相手の気持ちをそのまま受け止められているかどうかを意識してみましょう。そういった積み重ねがコミュニケーション能力を高めます。

大学で教育学を学び、卒業論文は中世ヨーロッパの徒弟制度の教育機能について研究しました。ドイツのツンフトにおける徒弟制度は、人材育成の起源でもあります。ほかの学生があまり選ばない題材の研究だったことから先生に褒められ、研究の面白さに目覚めました。修士の時に、自分にプラスとなるアルバイトをしようと福祉の分野に関わり、福祉専門職の研修事業に携わるようになりました。教育学から福祉学へと研究内容は移っていきましたが、卒業論文で書いた人材育成の起源が軸になって、学問がひとつながりに続いていると感じています。

医療ソーシャルワーカー/精神保健福祉士/官公庁福祉職/福祉施設相談員/福祉施設介護職員/社会福祉協議会職員/大学助手/大学事務員