看護学
高崎健康福祉大学
保健医療学部 看護学科 教授
神田 清子 先生

「がんがステージ1の状態です」と言われた時に、助かったと思う人も、悲観する人もいます。同じ病状を聞いても、とらえ方は人それぞれで違います。看護は、自分の価値観に当てはめるのではなく、患者さんの価値観に寄り添う態度が大切です。
それには、人間力を高める必要があります。これは机上の勉強だけで対応できるものではなく、人と関わる幅広い体験を通して得ていくものです。そのための時間は決して無駄にはなりません。ぜひ、たくさんのことに挑戦し、経験を重ねて、患者さんの価値観に寄り添える看護職をめざしてください。

高校では強豪のバレーボール部に所属し、将来は体育の教師をめざしていました。しかし、ヘモグロビン濃度が急に下がって入院することになり、鉄欠乏性貧血と診断されて運動は止められてしまいました。そこで、入院時にお世話になった看護師に進路を変更し、地元群馬の大学附属看護学校に入学。看護師として多くの現場を経験した後に、後進指導のために大学に移りました。留学したアメリカでは、地域のがん療養者へのサポートが発達しているのを目の当たりにし、日本でも同様に地域での患者ケアが広まればと考えて活動しています。

看護師/保健師/養護教諭