動物行動学、応用昆虫学、植物保護学
石川県立大学
生物資源環境学部 生産科学科 准教授
弘中 満太郎 先生

大学では、世界中でまだ誰もやっていないことを熱心に取り組んでみてください。入り口は誰かから教えてもらったことであったとしても、その先は教えてくれた先生でさえ知らないことを自分が見つけだすという気持ちを持ちましょう。
ただし、それは決して一人で取り組むのではありません。大学の研究や勉強は、今の自分では到底できないと思えることを、専門の先生、仲間、先輩に協力を仰いで成し遂げていくものです。自分に知識をつけながら、取り組みたいと思っているテーマで協力してくれる人を募って達成していってほしいです。

高校生の頃は魚や鳥が好きだったので、動物の研究を夢見ていました。そんな時に、世界で初めてカメムシの子育てを発見したというニュースを新聞で読み、昆虫も面白そうだと感じたことから、その発見者であった応用昆虫学の先生のところに押しかけるように進学したのです。昆虫の中には害虫と呼ばれるものも絶滅が危惧されるものもいて、防除と保護という非常に難しい舵取りをしなければいけません。害虫は適度な数まで減らし、害虫ではない昆虫には優しい環境を提示するという、非常に難しい課題に挑戦しています。

官公庁研究者/教諭(高等学校教員)/食品メーカー技術者/不動産マーケティング/食料小売販売