電気電子工学、情報工学、医用生体工学
東京都立大学(旧・首都大学東京)
システムデザイン学部 電子情報システム工学科 教授
田川 憲男 先生

勉強をしていると、テストで点数を取ることに必死になってしまうことがあります。でも、勉強は「納得」して「理解」する(腑に落ちたと感じる)ことが一番大切です。これがおろそかなままでは、後々苦労しかねません。意味や理屈をしっかりと体得するために、わからないことはきちんと調べましょう。わからないのが悔しいと思うようになれば、自然と興味が湧いてきます。
興味が湧いて好きになれば、より深く理解できるはずです。せっかく勉強に時間をかけるのですから、大学生になっても、社会人になっても使える知識を身につけましょう。

高校時代は物理が好きだったのですが、担任の先生から「これからは電気だ」と助言されて電気工学科に入学。そこで電波の分野に興味を感じて、レーダーの研究に進みました。レーダーは電波を送受信して画像化し、船や飛行機、雨雲などを可視化する技術です。その後、企業でのコンピュータビジョンの研究を経て、現在は医用超音波の研究をしています。電波と音波の違いはありますが、波を扱うという意味では共通します。高校の先生の助言で進んだ電気工学の延長上で、音波の伝搬・反射に関わる物理の理論を使って研究ができています。

医療機器メーカ研究開発員/通信サービス会社研究員/情報システム技術者