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講義No.10565

ウイルス対策として効果的な換気の方法

「空気の通り道」を作る

 新型コロナウイルスによる感染症が流行して以降、日常生活の中でウイルス対策が求められるようになりました。室内の空気環境に関しては、個人でできる対策がいろいろあります。室内において、ウイルス対策にもっとも有効なのは、換気です。上手な換気の方法としては、窓を2カ所開けること、そして、窓を大きく開けるよりも少し開けたほうが、空気が入りやすくなります。ホースで水をまくときに、水流を絞ったほうが勢いよく出るのと同じ理屈です。重要なのは、「空気の通り道」を作ることです。また、換気の回数を増やすのも大きな効果があります。化学物質などに対してもそうですが、室内の空気中に漂っているものをなるべく外に出す、というのが換気の基本的な考え方です。

空気清浄機を賢く使う

 換気以外には、空気清浄機などを使う方法もありますが、機種によって機能や構造が異なるので、機能に応じて使い方を考えることが大切です。吸込口の位置によって、部屋のどこに置くのが効果的か、ということも変わります。ただし、ウイルス対策では空気清浄機のみに頼らず、換気の補助として利用するのがいいでしょう。一方、化学物質を減らすためには、空気清浄機はかなり効果があると実証されています。フィルターなどに使用される活性炭で化学物質を吸着するのです。

江戸時代には換気は不要だった?

 江戸時代までの日本家屋は、密閉性の低い構造だったので、特に意識しなくても「自然換気」で十分でした。マンションなど集合住宅が増え、サッシなどによる密閉性の高い室内になってから、調理の煙や化学物質を排出するため「局所換気」の必要性が増しました。また、省エネルギーや化学物質過敏症の問題など、その時代に起こる問題によって、換気に対する考え方は変わります。
 人間は、電車や自動車の中も含めると、生活の8~9割を室内で過ごしていると言われています。室内環境をいかに快適にするかという研究は、とても重要なものなのです。


この学問が向いているかも 環境工学、建築環境学

東北文化学園大学
工学部 建築環境学科 准教授
一條 佑介 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 高校の頃の私は日々をのらりくらりと過ごしていて、将来の目標をしっかりと見定めることができていませんでした。そこで、「将来、嫌いなことはしたくないな」という考えから、嫌いなものを省いていって残ったものが、「建築」だったのです。自分はやっぱり建築が好きなのだ、と確認できました。
 このように、好きなものを探すというより、消去法で見つけていくという逆転の発想もあると思います。いまは不安を持っているあなたも、大学に入れば、きっと充実した学生生活を送れると思います。ぜひがんばってください。

先生の学問へのきっかけ

 実家は、ドアや窓などを作る建具屋(たてぐや)で、子どもの頃から自然と建築に興味を持つようになっていました。大学でも建築を学び、最初はかっこいい建物や安全な建物を作りたい、という思いを持っていましたが、大学2年の時に環境工学の演習を体験して、実験の面白さに目覚め、現在の空気環境の研究へと進むことになったのです。建具というものは、建物の内と外を分ける・つなげる役目をするものであり、そこには空気の流れができます。結局、自分の身近にあった建具に関わる研究の道を選んでいたということになります。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

インテリア関連会社/ハウスメーカー/建設会社/建築管理会社/建築設備会社/設備機器メーカー

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一條 佑介 先生がいらっしゃる
東北文化学園大学に関心を持ったら

 東北文化学園大学は、仙台・国見の丘にキャンパスを持ち、医療・福祉・社会・経済・工学・情報の幅広い学びができる総合大学です。「実学教育」を教育理念に掲げ、専門職業人を育成する大学です。2021年4月から新しい学部を設置し、学際的な教育環境がさらに充実します。また、「キャリアサポートセンター」の就職支援と相成って、例年高い就職率を誇り、卒業生は各業界で高い評価をいただいています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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