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講義No.10554

「心のメカニズム」を学べば合理的な思考・行動パターンが身につく

身体の状態まで変化させる「心」の不思議

 緊張して汗ばんだり、顔がまっ赤になったりしたことはありませんか。心と身体には深い関わりがあり、例えば、ひどく落ち込んだり傷ついたりしたことが、身体の状態や行動に大きな影響を及ぼすことも珍しくありません。そうした「心のメカニズム」を、科学的に解明しようとする学問が「心理学」です。その中でも「臨床心理学」は、日常のささいな困りごとから医療的な支援が必要な問題、さらには心身の健康の増進まで、幅広い事象を対象に、そのメカニズムや効果的な支援法に関する研究を行っています。

カウンセリングのノウハウだけではない

 心理学と聞くと、カウンセリングのノウハウを学ぶ学問だとイメージする人もいるかもしれませんが、実際には、目には見えない「心」について、実験、調査、観察、面接などさまざまな方法を用いてデータの収集と分析を行い、仮説の検証を通じて、心のメカニズムについて考察する学問なのです。心のメカニズムを学ぶことで、カウンセリングのように他者の「心の健康」をサポートできるだけでなく、自分自身の考えや行動を客観的に観察し、合理的な思考パターンを養うこともできます。

訓練で忘れ物の回数を減らせるかも

 昨今、さまざまなメディアが発達障がいについて取り上げるようになりましたが、その理解や支援においても、心理学のアプローチは重要な役割を果たしています。誰しも、「忘れ物をしてしまった」「約束の時間に遅れてしまった」などの不注意な失敗をした経験があるでしょう。私たちは「ワーキングメモリ」という脳内の認知機能によって、行動の手順や所用時間などの情報を処理しています。忘れ物が多い、約束の時間を守れない、片づけられないといった失敗の中には、努力不足ではなく、このワーキングメモリが上手に機能していないために起きる場合があります。このような場合に、臨床心理学の専門家と一緒に、カウンセリングやトレーニングをすることによって、認知機能が改善する可能性が高まることが見込まれています。


この学問が向いているかも 臨床心理学、障がい者心理学

広島修道大学
健康科学部 心理学科 准教授
蓑﨑 浩史 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 あなたは普段の生活の中で、何気ないことに疑問を感じたことはありませんか。疑問を持った事柄について、自分なりに調べたり人の意見を聞いたりしながら、新しい知識を得る習慣はとても大切です。
 心理学も、いろいろな事象について、文献を調べたり、実験や調査を行ってその結果を解析したり、時には仲間と議論しながら、答えを導き出す学問です。文系や理系を問わず、「疑問を持つこと」が好きな人には、特に向いている学問分野と言えるでしょう。

先生の学問へのきっかけ

 小学校6年生の時に阪神淡路大震災を体験しました。幸いにも、私が住んでいた地域は大きな被災を免れ、学校生活もすぐに再開しました。その中で、私を含め多くの子どもは以前と同じように過ごしていましたが、一部では不安や過敏な状態が強くなり学校にこられなくなる子どももいました。そうした違いがなぜ起こるのか疑問に思ったことが、大学進学の際に、心理学を選んだきっかけだったように思います。大学院で臨床心理学を専門的に学んだあと、障がい児施設での勤務を経て、さらに博士課程に進み、現在、研究の道を歩んでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

児童福祉施設専門職/小売業マーケティング/臨床心理学大学院進学

大学アイコン
蓑﨑 浩史 先生がいらっしゃる
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 「個」を育み、伸ばす。それは、約290年前、本学の前身・浅野藩の藩校「講学所」の時代から受け継がれる教育理念です。
 広島修道大学では平成22年度「大学生の就業力育成支援事業」に選定されるなど、学部での学びはもちろんのこと、学生一人ひとりの自己実現をバックアップするさまざまな取り組みを行っています。
 合い言葉は「すべてを学びのもとに」。教職員が一体となってあなたの可能性を応援します。

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