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講義No.10487

「情報デザイン」で、よりわかりやすく、より使いやすく

栄養バランスとおやつの適量を学ぶ「食育アプリ」

 タブレット端末用に開発された「食育アプリ」は、小学生を対象にした授業用アプリです。望ましい食生活を実践するために、朝ごはんとおやつをテーマに、子どもたちが料理を選び栄養バランスを考えたり、おやつを選びおやつの適量を学んだりすることができます。アプリは教育現場へ導入しやすいように、複雑さを排し、単機能で操作が容易になるように設計されています。また、開発には食育の専門家や学生が参加し、公開されています。

アプリを使いやすくデザインする

 アプリを開発するといってもいきなりプログラムを書き始めるわけではありません。まず、タブレットの実物の画面と同じ大きさの枠を印刷した紙を用意し、そこに画像やボタンを書き込むことから始まりました。文字や写真が小さいと見づらくなりますし、大きいと画面に収まりません。ボタンもタッチしやすいサイズを考えなければなりません。限られた画面のサイズにどのように情報を表示するとわかりやすいか、複数の画面にどのように情報を分割するか、迷わないで操作できるかなどを考慮し試しながら開発は進められました。

役立つものを作り出す情報デザイン

 このように製品やサービスをつくる前に試作品をつくることを「プロトタイピング」と言います。実物のスマートフォンやタブレットで画面を表示し使い勝手の確認ができる、プロトタイピングの専用のソフトウェアもあります。このようにして、試作・検証・改善を何度も繰り返して、品質を高めてゆきます。
 アプリを開発するにあたってはコンピュータやプログラミングの知識も必要ですが、高速化や高精度化といった個々の要素技術の性能向上を追求する工学的な分野とは求められることが少し異なります。機械のほうではなく人間のほうを向いて、いまあるいくつもの要素技術をうまくつなぎ合わせて、楽しく、便利な、そして美しい、プロダクトやサービスを新たにつくりだすことをめざしています。


この学問が向いているかも 情報デザイン学

西日本工業大学
デザイン学部 情報デザイン学科 教授
領木 信雄 先生

メッセージ

 何であっても、「ものをつくれる」ということは素晴らしいことです。それは、最初はほんのわずかかもしれませんが、誰かの役に立てて、世界を良くすることができる、やりがいのある仕事につながります。コンピュータが好き、デザインが好き、アプリをつくってみたいなど、この分野への入口はたくさんあります。そしてほかの分野の人たちとも一緒に作業をして、全く知らなかったことに触れて考えることも出来ます。世の中にまだ現れていない、新しいプロダクト(製品)やサービスの実現に、一緒に挑戦しましょう。

先生の学問へのきっかけ

 小学4年生のときにパソコンに触れて興味を持ち、大学では情報工学を専攻し、情報通信技術に関する研究を続けていました。 そんな中で、あるとき食器を買おうとして、食器にも個性があることに気がつきました。また、ファッションショーの写真集を見ていて、あるデザイナーのつくる服に強く引きつけられました。そうした出来事からデザインにも興味を持つようになりました。私たちが情報通信技術をよりよく使うためにも情報を扱うデザインが必要で、試行錯誤しながら、情報デザインの分野に関わることになりました。

研究室
大学アイコン
領木 信雄 先生がいらっしゃる
西日本工業大学に関心を持ったら

 1967年、「人を育て技術を拓く」をモットーに、苅田町に工学部を開設。機械工学・電気情報工学・土木工学分野の高度な専門技術を学びます。2016年には次世代のロボットや自動車の開発者を育てる知能制御コースを新設しました。また、北九州市の中心市街地にある小倉キャンパス[デザイン学部]には、建築学科と情報デザイン学科を設置。「工学」と「デザイン」を融合させた教育、研究を推進し、「知と地の創造拠点」を目指し、地域・行政・企業との連携で地域の課題解決に取り組み、社会のニーズに合ったエンジニアを育みます。

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