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講義No.10476

モデルを使って経済を描写する醍醐味を楽しむ

経済学で政治家の行動を予測する

 近年、日本の財政赤字は増え続け、今の高校生など若い世代は将来年金を受け取れないか、減額される可能性があります。ですから、将来の自分たちのために負担をどう減らすのか、真剣に考えていくことが必要です。そんなことは政治家が考えることだ、と思っていませんか? 政治家は国民のためによいことをするはずだ、というのが一般的な見方かもしれません。しかし、近年の政治経済学の分析は、政治家を職業としてとらえ、政治家の行動そのものを数式を用いた経済モデルによってとらえることで、何が達成可能な政治で何が達成できないものかを明らかにする分析を行っています。

政治家は必ずしも一番いい政策を選ぶわけではない

 財政赤字を減らすために、税率を上げればいいという考え方があります。しかし、政治家が税率を上げるなどと言うと、選挙で落選するかもしれません。選挙のことを政治家が気にすることはわかると思いますが、何を気にするのかを私たちは考える必要があります。例えば、少子高齢化の現在、高校生の多くは選挙権がないうえに人口に占める比率も低いので、政治家は高校生を優先する政策を取りにくくなることは予測できるでしょう。政治家の合理的な行動を予測することで、政治の方向はある程度決まってきてしまうのです。
 また、政治家は各地域の代表者であることを考慮すれば、ある地域にとって望ましい政治も他地域にとっては望ましくないかもしれません。どこの利益の代表者の集まりなのかということを考慮して、冷静に政治家の行動を見ていくことが大切なのです。

数学モデルを用いた経済学の醍醐味

 経済学では、数学モデルを用いて「人々の行動を予測し、そこから何が言えるのか」を導き出します。こういう世の中や街を作りたいというゲームをするのと同じような面白さです。単に数式を覚えるのではなく、数式が世の中の何をうつしていて、そこから何がわかるのかを想像力を働かせて考えていく、「経済学」は非常に奥深くエキサイティングな学問なのです。


この学問が向いているかも 公共経済学、公共選択

東北学院大学
経済学部 経済学科 教授
篠崎 剛 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 高校生の今、何をめざしたらいいのかよくわからない、めざしたいものが見つからない、という状況かもしれません。まずは、世の中のことをよく知っている人に、どんどんアプローチして話を聞き、一流と言われる人の本を開いてください。
 また、できるだけ本物を見てください。スポーツや音楽、演劇やダンスなど、なんでも興味を持てるものでいいのです。本物であれば、きっとおもしろい、すばらしいと感じると思います。それを繰り返すうちに、少なからず影響を受け、将来したいことがきっと見えてくると思います。

先生の学問へのきっかけ

 大学時代、面白いと思うことも見つからず、安定した仕事の資格を取ることを考え大学院に進みました。しかし、経済学が社会を変えていることを実感し、経済学にはまってしまったのです。教授から「スポンジが水を吸い込むように勉強して吸収しているね」と言われたことが印象に残っています。一本の数式が世の中を映し出していて、そこから何が導き出されるのかを考え、予測できる経済学は、ドラマティックで面白いものです。才能や特別なセンスがなくても、数学をツールとして使えれば誰でもゲームのように経済学を楽しむことができます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

県庁/市役所/銀行/証券/損害保険

大学アイコン
篠崎 剛 先生がいらっしゃる
東北学院大学に関心を持ったら

 東北学院は、1886年(明治19年)に誕生して以来、キリスト教精神に基づく「人間教育」を展開し、これまで約18万人もの卒業生を社会に送り出してきました。
 一人ひとりの学生を大切にする「学生本位」の姿勢。
 それは、130余年を数える歴史の中で、いつも変わらずに流れ続けている私たちの考え方。
 東北学院大学というステージで、あたらしい未来を、可能性を、ぜひ手に入れてください。

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