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講義No.10423

ビッグデータで「人々の幸福」を実現できるマーケティングを考えよう

データがわかれば心が見える?

 ビジネスの現場では、商品開発でも広告宣伝においても、消費者の傾向を数字で評価するため、データが重視されてきました。昔はそれらをアンケートやPOSデータ(レジの売り上げデータ)から得ましたが、今はビッグデータが注目されています。売れた数だけでなく、それ以前の購買履歴、ネットでの検索や閲覧時間、行動範囲などいろいろな側面から消費者の心を理解する幅が広くなるからです。
 また、買おうとしたけど購入をやめた商品、SNSでの口コミなどリアクションの広がり、といったこれまで理解することが難しかった消費者の行動が理解できるようになっています。

あらゆる場所で活用されるデータ

 例えばGoogleなどのネット広告は、ビッグデータをもとにどの商品を誰に見せるかを決定しています。ネットに限らず、「気温が30度を超えるとかき氷が売れ始める」といった、一部でだけ予想されていた事実も数値で把握できるようになりました。ほかにも、自動車であれば、修理データを集めれば適切なメンテナンスの時期がわかります。また走行データから車がブレーキをかけた場所を解析し、見えにくい信号機を改善するなど行政サービスにつながった例もあります。外食産業では季節や周辺のイベントによる客層の変化や注文の多いメニューの把握、遊園地などでは来場者の年齢層やリピーターの数の把握をしています。

注目されるデータサイエンティスト

 今後、これらのビッグデータを分析する「データサイエンティスト」はさらに必要とされるでしょう。ただし、どんなにデータの扱いが上手でも、商品やサービスの真の魅力を深く考えられる人でなければ正しい分析はできません。またこれからは、企業活動が社会的な幸福にどれだけつながるか、という視点も重要です。正しく利益を上げつつ、その経済活動が全体の幸せと結びつけば、働く人々を幸福にし、企業そのものの存続にもつながります。そうした視点で「データ」を考える人が求められているのです。


この学問が向いているかも マーケティング、データサイエンス

横浜市立大学
データサイエンス学部 データサイエンス学科 教授
上田 雅夫 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 データサイエンスは、まさに「現代の宝探し」です。膨大なデータの海から「これだ!」というものを見つける楽しさは、何ものにも代えがたいものです。マーケティングは私たちの生活の延長です。男子学生、女子学生共にたくさん活躍してほしいと思います。
 あなたがこの道をめざすなら、高校生の間に何に対しても深く「なぜ?」を追究する習慣をつけてください。また良質な情報を得るために英語文献を読む機会が多く、データ処理は数字で行いますから、英語と数学は頑張っておきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃は昆虫や釣りが大好きで、そのことが生物学への興味につながりました。大学では農学部を選び、バイオテクノロジー関連の研究をしていました。卒業後は「自分は食べるのが好きだから楽しそう」という理由で日清食品に入り、「ラ王」などの商品開発を担当しました。商品開発を進めるなかで、消費者が求めるものは何なのかを知るために、消費者データを調べるようになり、上司のつてで流通経済研究所に転職し、本格的にマーケティングデータの研究に入りました。データサイエンスは今後の私たちの生活に役立つものとなるでしょう。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

メーカーのマーケティング・営業企画/流通業(小売業/卸売業)のマーチャンダイジング・販売促進/広告代理店のマーケティング/シンクタンクの研究員/コンサルティングファームのコンサルタント

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上田 雅夫 先生がいらっしゃる
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 横浜市立大学は、「実践的な教養教育」を導入しています。高度な専門知識を教養教育を通じて身につけ、バランスのとれた人材育成を図る教育システムです。日本を代表する国際港湾都市に位置する大学として、世界に羽ばたく人材の輩出を目的に、国際感覚を養うさまざまな取り組みも充実しています。個々の可能性を最大限引き出すための厳しい教育プログラムを愛情を持って進めていきます。

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