高分子化学、微生物学、分子生物学
群馬大学
理工学部 化学・生物化学科 教授
粕谷 健一 先生

大学で実りのある学びができる学生や、将来研究者になる学生に共通するのは、「何かに興味をもっている」という点です。理系学部では、できれば数学や理科、英語ができるほうが望ましいのですが、仮にそれらが不得意であっても、対象への粘り強い興味があれば乗り越えることができます。興味のもち方は、一点集中型でも、広く浅くでも構いません。
大学はあなたの興味を好きなだけ追究できる環境が整っているので、充実した大学生活を送ることができるでしょう。

私は、環境材料や微生物に関する研究を専門としています。もともと生き物が好きで、釣りも大好きです。大学では農学部に入り、農芸化学を学ぶ傍ら、釣りに没頭しました。そこで釣り糸がゴミになり、海の環境を汚染することから、自然環境で分解されるプラスチック素材に興味を抱き、大学院では生分解性プラスチックの大家である教授のもとで研究を続けました。現在では、深刻化する海洋汚染問題を解決するための国家レベルの研究プロジェクトに参加し、海で分解されるプラスチック素材開発の最前線で活動しています。

化学メーカー研究員/トイレタリーメーカー研究員/素材メーカー研究員