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講義No.10340

「考えて検査する」視能訓練士の眼科での役割とは

視覚と眼にまつわるエトセトラ

 目を閉じた状態で、いつも通りの生活を送ろうとしても無理です。なぜならヒトは五感の中で、外部情報の8割以上を視覚から得ているからです。そして、この視覚には健康な眼の存在が必要不可欠です。眼は10円玉ほどの小さな器官ですが、そこにさまざまな病気が生じます。その結果、視力低下により勉強やスポーツなどは勿論のこと、立体視が関わるテーマパークの3Dアトラクションやゲームでさえ楽しむことが難しくなります。さらに、40歳以上の20人に1人が発症する緑内障では、見える範囲である視野が欠けてしまいます。

視能訓練士は眼科分野のプロフェッショナル

 視能訓練士は眼科領域の医療系国家資格です。眼科の検査はほかの診療科と比べて格段に多いので、日々知識と技術をアップデートする必要があります。視能訓練士の仕事は眼科検査以外にも訓練による治療や健診業務など多岐に渡り、その対象は子どもからお年寄りまで幅広いのが特徴です。例えば、最も身近な視力検査でも、実は対象年齢や症状によって検査手法を変えています。そのため、視能訓練士は生まれたばかりの赤ちゃんの視力検査も行うことができます。また、1人の患者さんに対する検査時間が限られているので、カルテをすばやく読み取る能力も重要です。カルテを見て検査の目的を瞬時に理解し、検査に臨みます。つまり、さまざまな眼の病気の所見や患者さんの症状に合わせて的確な検査を行い、正確な検査結果を得ることで医療貢献をするのが視能訓練士の使命です。

視能訓練士に求められる能力

 視能訓練士には、向上心・探求心・好奇心が求められます。「なぜ」という疑問を解決する能力は知識や技術を高め、結果的に患者さんへの医療貢献に繋がります。そして何より、患者さんと交わす言葉は例えわずかであっても、深い医学知識と高い検査技術により患者さんの思いを汲み取った丁寧な対応で、信頼を得ることが大切です。視能訓練士は眼科領域の医療専門職ですが、医療サービスの一端を担っていることを忘れてはなりません。


この学問が向いているかも 視能訓練学、眼科学、医学、医療学

福岡国際医療福祉大学
医療学部 視能訓練学科 准教授
橋本 勇希 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 「視能訓練士」は眼科の検査を行うので、扱う検査機器が多く大変そうと考える人もいるかもしれません。しかし、専門知識や技術、経験は実際に仕事をするようになってからでも習得することが可能です。視能訓練士は患者さんと接する仕事なので、まず重要なのはコミュニケーション能力であり、思いやりの気持ちです。患者さんとの信頼関係がなければ、検査も治療もうまくいきません。
 これは医療に関わる仕事すべてに言えることです。私たちは、そのような人間力を身につけた、患者さんから信頼される人を育成したいと考えています。

先生の学問へのきっかけ

 高校生の時、『13歳のハローワーク』という本で視能訓練士という医療系国家資格を知りました。視能訓練士は眼科で検査や矯正訓練、健診業務を行うための資格ですが、次々と新しい検査機器が出るのにともない、数多くの新しい医学的知見が発見されています。大学院の指導教授の勧めもあり、網膜の画像検査から病態を解明する研究を行うようになりました。視覚は大切なものですが、高齢化や生活習慣病で眼の病気になる人が増えています。そのため、眼科領域のプロフェッショナルである視能訓練士に対するニーズもさらに高まっています。

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橋本 勇希 先生がいらっしゃる
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 本学は、2019年に開学した福岡市で初の高度なリハビリテーションを総合的に学べる4年制大学です。九州でも有数の充実した都市機能と美しい景観を併せ持った福岡市のシーサイドももちに立地します。また、本学は全国約50の教育・医療・福祉施設を運営する「国際医療福祉大学・高邦会グループ」の一員。 本学独自のカリキュラム「関連職種連携教育」をはじめ、現代の医療福祉現場で不可欠な「チーム医療・チームケア」を実践的に学べる教育が特長です。グループの総合力で学生の教育・実習・研究を全面的にバックアップします。

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