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講義No.10324

企業の目的地へ向かうための管理会計!

管理会計とは何か

 会計というと簿記や決算書を思い浮かべる人が多いでしょう。それも会計の一つですが、一方で意思決定をしたり、従業員を働きやすくしたりするためにも会計を使います。それを管理会計と言います。
 企業には目的があります。そしてそれに向かうために数値目標を立てます。例えば、どんな人にどんな商品をどれくらい売るか、何にお金を投資するか、どのような人を採用するかといったさまざまな意思決定を行わなければなりません。目的へ向かう方法を具体化して、従業員がそれを実行しやすくするのが管理会計です。

目標数値は行動計画と表裏一体

 管理会計は単なる数値目標ではありません。5年後に売上100億円にするという目標を立てたら、従業員が何人必要か、雇うのにいくら必要か、オフィスの維持費用はいくらかなどのコストが見積れます。そこから、1人あたりの利益目標を立てることができます。しかし、それだけでは絵にかいた餅です。どのように実行するかまで考えなくてはなりません。売上目標を達成するためには、1日に何件の顧客を訪問するか、何を顧客に伝えるかなどの具体的な行動計画が必要です。行動計画と目標数値を組み合わせて設定するのが管理会計の楔石です。

時代に合わせて管理会計も進化

 計画立案・実行するには、現場で働く従業員の力をいかに取り入れるかが重要になっています。経営トップだけで経済の実態をつかんだり、製品の詳細を決めたりすることはできません。経営トップは現場にいる社員が直面している市場や製品開発現場の状況をつかみ、目標をより実現できるような形に修正するという方法が採られています。例えばゲーム産業においては、参加する各クリエーターが創造性を発揮し詳細を決めながら製品を生み出していきます。多くの企業やクリエーターが参加してコンセプトを具体的な形に落とし込んでいきます。こういう場合、事前の具体化が難しいうえ、企業の枠を超えての連携が必要です。現在、このような場合の管理会計も研究されています。


この学問が向いているかも 管理会計学

福岡大学
商学部  准教授
篠原 巨司馬 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 私の研究領域である管理会計は、企業が計画をどのように立て、どう実行していくかを会計の面から考える学問です。
 企業は常に変化する環境に合わせて新製品の企画開発など新しいことにどんどん取り組まなくてはなりません。また新しいことに取り組むためには、従業員には創造的な仕事が求められます。従業員の創造性を生かしながら全体としては計画通りに進めるというのは大変難しいことです。これをいかにうまくやるかについて私はゲーム産業を対象に研究しています。大変やりがいのある分野です。ぜひ一緒に勉強・研究していきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 社会学を研究しようと考えていましたが、管理会計の講義が面白かったので経済学部に移りました。経済学は社会の経済的側面を切り取って研究する学問です。その中で、管理会計はひとつの企業で何が意図され、実行されているかに注目します。管理会計がわかれば、社会の一部が理解できると考えるようになりました。企業経営は意図した計画通りにすすめるだけでなく、変化に対応して個々人は創造的に物事に取り組まなくてはなりません。その最前線ともいえるゲームメーカーで、管理会計はどのように使われているのかについて研究しています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

メーカー管理部門/IT企業システムエンジニア/ゲーム会社プランナー/新規事業企画開発/公認会計士/ビジネスコンサルタント

大学アイコン
篠原 巨司馬 先生がいらっしゃる
福岡大学に関心を持ったら

 福岡大学は、9学部31学科、在学生2万人を有する総合大学です。多くの学生や教職員が行き交う広大なキャンパスは福岡市の南西部に位置し、都心部との交通の便もよく、活気に満ちあふれています。「ワンキャンパス」に全学部が集結しており、総合大学の魅力を生かし、学問・研究および課外活動などにおいて学部間の交流が盛んに行われ、文系・理系だけにとどまらない幅広く多様な視野と知識を得ることが可能な大学です。また、創立から80数年で輩出した卒業生総数は25万人を超え、あらゆる分野で力を発揮しています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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