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講義No.10270

ライフスタイルの変化とともに変わる新しい旅のカタチをクリエイトする

劇的に変化し続ける「旅」の形

 「旅」と聞いて、あなたはどんなことを思い浮べますか? 働き方改革や価値観の変化、SNSの普及などで、ここ数年で旅という概念が劇的に変化を遂げています。かつて旅行といえば、よく知られた観光地に行き、旅館やホテルに泊まるのが一般的でしたが、最近ではアニメの聖地など、あるテーマに沿った場所を巡ったり、地域の人の家に泊まって交流したり、何か日常とは違うことを体験する旅が人気を集めています。また、民泊が増えるなど宿泊の形も変わってきました。さらに、車や自転車、スペースなどを他人とシェアするシェアリングエコノミーや、宿やレジャー施設などを何度でも使えるサブスクリプション方式など、旅を楽しむための新しい形態も次々に登場しています。

小さな商店街に全国から人が集まる

 例えば、女子高生が戦車で戦う人気アニメ『ガールズ&パンツァー』の舞台として、一躍その名を知られることとなった茨城県大洗町(おおあらいまち)には、2012年にテレビ放映されて以来、聖地として大勢のファンが訪れています。地元の小さな商店街では、登場人物の誕生日記念セールなどのイベントが行われています。固定ファンが何度も訪れ、商店街の人たちと家族のように仲良くなるという今までにない現象が起き、またインバウンド(訪日観光客)も増え、地域活性化がグローバルレベルで進んでいます。

国を越えて可能性が広がるさまざまな旅

 今や、SNS上であるテーマや趣味で知り合った人同士が、実際に集まって旅をしたりオフ会をしたりと、バーチャルなつながりからリアルな関係をつくりだせるようになりました。国内だけでなく、国を越えてつながることもできます。今後テレワークが企業に浸透していけば、午前中サーフィンをしてから会社に行ったり、連休の合間に旅先で仕事をしたりという「ワーケーション」という働き方も珍しくないことになっていくでしょう。ライフスタイルの変化に応じた魅力的な旅を提案する観光産業の可能性は未来に向けて大きく広がっているのです。


この学問が向いているかも 観光学

山梨大学
生命環境学部 地域社会システム学科 観光政策科学特別コース 教授
田中 敦 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 何かに興味を持ったらネットや本からの知識ではなく実際にその場所を訪れ地元の方々と触れ合いながらリアルな体験を積み重ねていくことが大切です。山梨大学は周辺に多くの温泉地や観光スポットに恵まれ、さらに1時間圏内にはワイナリーや富士山など世界に誇れるエリアがあります。さらに訪日観光の拠点で食や文化、エンターテーメントの魅力あふれる東京にも1時間半で行ける、リアルな体験を通して観光を学修するため最高のロケーションです。本学でローカルもグローバルにも広く活躍することができる人材を一緒に目指していきましょう!

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃、家に世界の国々をたくさんの写真を使って紹介する世界地理全集があり、それを見て世界中を旅してみたいと思っていました。実際に、就職活動ではデスクワークより直接お客様に喜んでいただけて、自分も海外に行ったり海外での勤務の可能性もある旅行会社に入社しました。観光業は人のハッピーをたくさん見ることができ、それを見て自分もハッピーになれるとてもやりがいのある仕事です。こうした自分の経験を次の世代にもつないでいきたいと考え、シンクタンクでのコンサルタントの仕事を経験した後に大学教員に転進しました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

運輸・テーマパーク/大手旅行代理店/観光系マーケティング会社/大手広告代理店系イベント会社/公務員

大学アイコン
田中 敦 先生がいらっしゃる
山梨大学に関心を持ったら

 山梨大学は、教育学部、医学部、工学部、生命環境学部からなる国立大学です。「地域の中核、世界の人材」というキャッチフレーズを掲げ、地域の要請に応えることができると同時に、世界で活躍できる人材の育成をめざしています。水素と燃料電池の教育研究の国際的拠点であるクリーンエネルギー研究センターは工学部と密接に連携しています。
 教育学部、工学部、生命環境学部のある甲府キャンパスと医学部キャンパスは離れていますが、1年次生は全員が甲府キャンパスで基礎学力の修得と人格の陶冶をめざした全学共通教育科目を履修します。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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