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講義No.10249

私たちの未来を変え支える「ヒューマンセンシング」技術

人と機械をつなぐ

 私たちが機械を使って情報のやりとりをする時、人間と機械の仲立ちとなるものを「ヒューマンインターフェース」と呼びます。パソコンのディスプレイ、キーボード、マウス、あるいはテレビのリモコンなどがこれに当たります。これまでの人間から機械へ情報を伝える方法は、ボタンを押す、つまみを回すなど、あらかじめ決められた操作方法を覚える必要があるものがほとんどでした。しかし、近年では音声や動き、人の体から発生している電気信号などを利用することで、より直接的に機械を操作するヒューマンインターフェースも増えてきています。

「センシング」が広げる私たちの未来

 人間を測る技術、すなわちヒューマンセンシング技術の良いところは、人の自然な動きから機器を制御できることです。例えば立ち上がろうとする筋肉の動きをセンサで検知して座面が持ち上がれば、立ち上がることが難しい高齢者の動作を自然にサポートできます。眼鏡にセンサをつければ、まばたきを検出してその人の眠気や集中度合いがわかるほか、黒目の動きから見ている場所の距離を検出してメガネのレンズ度数を自動変更することも可能となります。筋肉の状態や心拍数などを計測するセンサを、スポーツウェアにつなげれば、運動時の適切な体の動かし方を教えるといったこともできるでしょう。

センサを何にどう使うかはアイデア次第

 例えば腕に動きや筋肉の活動を計測するセンサを装着すれば何ができるでしょう? 腕の振りや手の動きが分かるのでジェスチャーを用いた機器の操作やエアギターに音を付けることもできるでしょう。また、筋トレで何キロのダンベルを何回持ち上げたかを自動カウントすることもできるでしょう。では、足にセンサを装着すればどうでしょう。どれだけ歩いたのか、何回つまずいたのかなどがわかるでしょう。これらは例えば高齢者の健康管理や「見守り」にも応用できます。このように日常生活からスポーツ、健康、福祉、エンターテインメントと、ヒューマンセンシングには未来に広がる可能性が詰まっています。


この学問が向いているかも 人間工学

大阪工業大学
ロボティクス&デザイン工学部 システムデザイン工学科 准教授
井上 剛 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 大学進学を考えるとき、どうしても「大学に入ること」に意識が向きがちだと思います。でも興味あるものがはっきりしているなら、その事柄に強い先生のいる大学を選んだ方が、きっと充実した面白い大学生活を送れるはずです。
 また、工学の分野なら、多くのメーカーが参加するフェアに足を運ぶと、最新の面白いものがきっとたくさんあると思います。同様に大学のオープンキャンパスでも様々な研究を知ることができて興味深いでしょう。あなたが、もし人間の仕組みや活動に興味があるなら、ヒューマンセンシングの研究はおすすめです。

先生の学問へのきっかけ

 昔から取扱説明書を読むのが大嫌いだったので、「何も読まなくても困ったときに助けてくれる機械をつくる」という目標を持ちました。大学卒業後に就職した大手電機メーカーでは、リモコンやキーボードなしで人を助ける音声認識・音声対話システムの研究開発に携わりました。さらに、もっと人間が楽をできる方法はないかと考え、「体に直接聞けるセンサ」に辿り着いたのです。人は頭を使う時、目を動かす時、筋肉を縮める時、微弱な電気信号を出します。この微弱な信号をどう使って何を実用化するか、今も研究に没頭しています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

ヘルスケアメーカー 研究・開発員/スポーツメーカー 研究・開発員/家電メーカー 研究・開発員

大学アイコン
井上 剛 先生がいらっしゃる
大阪工業大学に関心を持ったら

 大阪工業大学は、工学部・ロボティクス&デザイン工学部・情報科学部・知的財産学部の4学部16学科構成で、「人のために役立つものづくり」を追究しています。本学学生たちの学びの原動力は「社会を思う優しい気持ち」や「積極的に学問・技術を探究する情熱」。そのため、特色ある実験・演習やグローバル人材育成をめざした語学教育など、多彩な教育プログラムを展開しています。そんな「質を保証する教育」が高い就職実績につながっています。

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