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講義No.10206

環境問題の解決に向けた、世界の新たな動きって?

不可欠な国家間の協力

 現在、世界で大きな問題となっているのが、地球温暖化や森林破壊、PM2.5などの環境問題です。環境問題は地球全体に関わることなので、解決するためには国家間の協力が必要不可欠です。2015・2016年には気候変動に関する国際的な枠組み「パリ協定」が採択・発効し、2020年以降の目標や概念が見えてきました。こうした世界規模での動き以外にも、近隣諸国間での取り組みも見られます。例えばEU、ASEAN、ASEAN+3(プラススリー)などの地域協力においても、活発に意見交換が行われています。このように複数の国が環境問題に関して関係を強化することを国際関係論における地域協力と「Environmental Regionalism(環境的地域主義)」という分野の中で研究することができます。

企業や専門家も国際協力に参加

 環境問題に関する国際協力については新たな動きもあります。かつては国際協力というと、各国首脳や大臣がメインとなって進めるのが一般的でした。近年は専門家も参加し、「Epistemic Community(世界規模の問題に対応する各国の専門家が議論や共同研究を進めるさまざまなプラットフォーム)」が形成されるようになりました。さらに環境問題は政治や経済とも密接に関連しています。そのため、多国籍企業など、経済活動によって複数の国をまたいで環境に影響を与える組織も関わるようになっています。

重要になってきた「個人」の存在

 また現在注目を集めているのが、影響力のある「個人」の存在です。例えばビル・ゲイツさんやグレタ・トゥーンベリさんたちの発言は環境問題に大きな影響を与えています。個人の影響力が拡大してきた理由は、ツイッターなどSNSの力が大きいでしょう。
 このように国や専門家、企業、NGO、個人がお互いに意見を出し合いながら、環境問題への取り組みは少しずつ進んでいるのです。そして環境に限らず、国際問題はさまざまな組織・立場の利害関係を考慮しつつ、解決をめざすことが重要なのです。


この学問が向いているかも 国際関係論、国際政治経済、地域主義

同志社大学
グローバル地域文化学部 アジア・太平洋コース 准教授
アイスン ウヤル槙林 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 あなたは紛争・移民・貧困問題など世界で起こっているさまざまなニュースを見て、なぜこうした問題が起こるのか不思議に思うかもしれません。こうした問題について深く知るためには、各国の政治的立場や法律を知る必要があります。
 私たちのゼミでは、国際関係論という学問の視点から、世界で起こっている問題を取り上げ、その背景や解決策を探ります。あなたも国際社会がどのように動いているのか関心があるなら、ぜひ私たちと一緒に学びましょう。それで、国際システムの動き方と新聞の国際ページがどんどんわかるようになると思います。

先生の学問へのきっかけ

 子どものころから、なぜベルリンの壁があるのか、冷戦が終わった後どんな世の中になるのか、世界で起こっているさまざまな問題に関心を持っていました。こうした関心から、出身のトルコの中東工科大学に入学し、国際関係論について学びました。その後、世界でも有数の経済大国である日本に興味を持ち、留学を決めました。現在は日本や東アジアの国々における政治、経済的な協力について、世界で起こっている問題を解決するため、各国はどのような形で協力し合っているのか、国際関係論の視点から地域協力のあり方について分析しています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

メーカー/サービス・インフラ/航空会社/銀行/鉄道/生命保険会社/大学院/公務員

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アイスン ウヤル槙林 先生がいらっしゃる
同志社大学に関心を持ったら

 同志社の創立者新島襄は、1864年、日本の将来を憂い、国禁を犯して脱国、欧米で学び、帰国。そして、1875年、京都に前身となる同志社英学校を設立しました。現在、同志社大学の校地は2つあります。今出川校地は同志社大学の誕生の地であり、140年以上にわたる同志社の歴史を感じることができるキャンパスです。キャンパス内の5棟は国の重要文化財に指定されています。京田辺校地は緑豊かな自然に包まれ、79万m2という広大な敷地に最新の施設・設備を有し、現代建築の精緻さを誇る学舎が並んでいます。

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