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講義No.10124

異文化に触れ、世界中の人々の違いを楽しもう

日本もますます「多様な人々」の国になる?

 近年、日本で暮らしている外国人の姿が当たり前になってきました。彼らを外国人とひとくくりにしてしまいがちですが、当然それぞれに固有の文化を持っていて、考え方や行動の仕方もさまざまです。人種や文化が多様な国といえばアメリカを思い浮かべる人が多いと思いますが、マレーシアやインドネシアも、言語、宗教、生活習慣の異なる人々が共存している興味深い国です。

「違い」が入り混ざるインド

 多様性という意味で忘れてはならない国がインドです。国土が広く、北部と南部で全く違う国といってもいいくらい文化が異なります。例えばインド西部にあるゴア州は、1961年にようやくインドに戻された地域です。「フランシスコ・ザビエルの遺体が眠る教会がある」と言えば興味が湧くかもしれません。ここはポルトガル領の時代が長かった影響で、キリスト教徒がたくさんいます。世界にはさまざまな宗教があり、宗教間の対立も見られますが、インドは一国の中でヒンドゥー教、イスラーム教、キリスト教の信者が入り交じっているのです。

違いを知れば視野が広くなる

 インドは食生活も多様です。イスラーム教ではハラールといって、例えば豚肉は食べないなどの戒律が有名です。ヒンドゥー教徒は牛肉を食べません。さらにバラモン階級の人は伝統的に菜食主義です。これも日本人の感覚と異なり、タマネギやニンニクは、「欲望を大きくさせ、修行の妨げになる」という理由でダメという人、そうかと思えば卵はOKという人、海外に出れば肉を食べる人などさまざまです。
 またインドといえば近年、ハリウッドならぬ「ボリウッド」と呼ばれて毎年1000本以上の映画が制作され、世界進出する作品が多くなってきました。どの作品も歌い踊るのが特徴ですが、これは昔から続くインドの大衆劇を受け継いだものです。しかし、インド映画も国の南北で言語が異なり、作品スタイルが違いますから、実はひとくくりにできません。こうした人々の生き方の違いを探るのが文化人類学の面白さです。


この学問が向いているかも 文化人類学

甲南大学
文学部 社会学科 教授
松川 恭子 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 グローバル化が進む現在、日本でも多くの外国人を見るようになりました。外国人労働者や日本語を学ぶ留学生についてのニュースを耳にする機会も多いと思います。ただ、「外国人」とひとくくりにしては、その人たちが固有に抱えている問題が見えてきません。その人たちの文化や社会の問題に目を向けることで、初めて同じ目線に立って、自らの問題として考えることができます。
 例えば、インドの食文化である「カレー」も地域によって多種多様です。異文化に飛び込んで自分の殻を破り、視野を広げる。それが文化人類学の醍醐味です。

先生の学問へのきっかけ

 私が文化人類学に興味を持ったきっかけは、大学時代の恩師との出会いでした。高校生の時にベルリンの壁が崩壊する様子を見て驚きつつも、まず世界より日本のことを知りたいと思い、文学部日本学科に進学しました。そこで民俗学と文化人類学を研究されていた小松和彦先生のゼミでフィールドワークを体験し、実地で調べて学ぶ文化人類学って面白いと感じました。そして大学院に進み、いろいろな文献を読む中で、インドに特に魅力を感じるようになりました。実際にインドに行くと、やはり文献と違う現地の面白さにたくさん出合えます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

商社営業/人材派遣会社派遣業務担当/コンサルティング会社アソシエイト/CM制作会社プロダクションマネージャー/テレビ局子会社映像編集

大学アイコン
松川 恭子 先生がいらっしゃる
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 国際都市・神戸に位置する本学では、建学の理念「人物教育の率先」を教育の原点とし、ミディアムサイズの総合大学だから実現できる、学部を越えた融合型教育で優れた人材育成を実践しています。現在、岡本(神戸市東灘区)・西宮(西宮市)・ポートアイランド(神戸市中央区)に3つのキャンパスがあり、8学部14学科の多彩な学びを展開。また、全学部の学生がグローバル教育を受けられる融合型グローバル教育や共通教育科目の充実により、異なる学部の学生同士が自然につどい、刺激し合い、融合する学びのフィールドが実感できます。

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