夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

検索結果一覧へ戻る

講義No.10088

デジタル機器を使って遊ぶ「ワークショップ」は、なぜスゴイ?

○△□だけで、簡単に立体造形を作る

 3Dプリンタは、データで作成したものを立体的な造形に出力できるツールです。本来はデータ作成など複雑な手順が必要ですが、子ども向けのモデリングソフトを使えば、○や△の形を組み合わせて、ブロック遊びをする感覚で好きな造形を作り出せます。また描いた絵をスキャンし、好きな材料を描いた絵と同じ形に切ることができるカッティングマシンもあります。このようなデジタル工作機器などを使った、ものづくりや遊びを体験できる子ども向けの「ワークショップ」があります。

表現の幅を広げてくれるデジタル工作機器

 このワークショップの目的は、情報化社会を生きる子どもたちに、デジタル技術やツールをより身近なものとして体験してもらい、さまざまな表現につなげることにあります。デジタル機器などのICT(情報通信技術)を使うことで、鉛筆がドローソフトに、はさみがカッティングマシンに取って代わられます。このような新しい道具が増えることで、より多彩な表現へとつながります。世界では科学・技術・工学・芸術・数学の分野を統合的に理解していくSTEAM(スティーム)教育が注目されています。デジタルやものづくりの仕組みを知り、表現するワークショップもその流れにあると言えるでしょう。

作りたくなる環境をデザイン

 ワークショップは、参加者だけではなく、企画する側にも学びがあります。ワークショップを開発して実践し、参加者の様子を見て、評価・改善していくことを繰り返すサイクルは、システム開発のPDCAサイクルと同じです。また、参加者である子どもを観察し、特性を知り、相手の行動を促すファシリテーターの役割も求められます。
 つまりワークショップを企画することで、社会人としての学びも得られるのです。このように、参加者がやりたくなるワークショップを考え、作りたい気持ちを刺激する環境をデザインしていくことは、教育工学の大切なテーマになっています。


この学問が向いているかも 教育工学、教育心理学、情報教育学

椙山女学園大学
文化情報学部 メディア情報学科 准教授
亀井 美穂子 先生

先生の著書
先生がめざすSDGs
メッセージ

 あなたは何のために学んでいますか? 志望の大学に進むため、そして就職活動に成功するためですか? では進学・就職したら、その先は学ばなくてもいいのでしょうか?
 有名な「セサミストリート」というテレビ番組は、文字に触れたことがない就学前の幼児のために1969年にアメリカで誕生しました。勉強についていけずに学校をやめ、貧困に陥る「負の連鎖」を断ち切るための教育番組だったのです。学びは、自分だけのものではなく、社会を良くしていくためのものでもあります。皆がそう考えたら、世の中はもっと面白くなるでしょう。

先生の学問へのきっかけ

 私が社会調査会社に就職して駆け出しの頃、Windows95が登場しました。その時にクリックすると鳥の声が聴こえるデジタル絵本に出会い、すごくわくわくしたのを覚えています。同時に情報技術やマルチメディアを使えば、大学で学んだ難しいことも、もっとわかりやすくできるのではないかと思いました。その後、ゲームを教育に利用する、遊びながら学べるエデュテインメントなどのコンセプトに出会い、分野を調べたら教育心理学・教育工学だったので、会社を辞めて大学院に入学し、現在の研究にいたっています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

高校の情報科教員/塾の講師/SE(システムエンジニア)

大学アイコン
亀井 美穂子 先生がいらっしゃる
椙山女学園大学に関心を持ったら

 時代をこえて
 自立した女性を育む
 女子総合大学として。
 
 椙山女学園大学の起源は、明治時代に創設された女学校にあります。日本が真に伸展するためには、女子教育を向上させ、女性がもつ力を社会の中で生かすことが不可欠と信じ、時代に即した先進的な学びに取り組んできました。そのスピリットは今に受け継がれています。いつの時代も揺ぎない一人の人間としての価値観を育み、凜と生きるしなやかで逞しい力を養成する女子総合大学ならではの豊かで多様な学びが、ここにあります。

TOPへもどる