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講義No.10018

画像メディアを用いたインタフェース技術

見るだけで家電品のスイッチをON!

 見るだけで家電品のスイッチが操作できるようになれば、とても便利だと思いませんか? 便利であるだけでなく、何らかの身体的なハンディキャップのある人にとって、そのような装置があれば暮らしにとても役立ちます。画像メディアを用いたインタフェース技術の分野では、カメラ付きの眼鏡をかけてマーカーを見つめ、頭の向きを変えるだけで電球の点灯操作ができる、といったシステムの研究が進んでいます。また、ポスターなどの印刷物に「電子透かし」を埋め込み、カメラをかざしてコンピュータに読み込ませ、いろいろなサービスを受けられるシステムの研究も進んでいます。

人の動きを「要約」して動画をスムーズに送受信

 聴覚に障がいのある人たちにとって、手話はコミュニケーションを図る上で非常に重要な、視覚情報を用いる言語です。しかし、手話を動画で伝えようとするとデータ量が大きくなり、災害直後の緊急連絡時など通信しづらい状況ではスムーズな送受信ができません。そこで、手話の動画の中から必要なポーズだけを自動的に抽出することで「要約」して送信したり、要約したデータから元の情報を復元したりする研究も進められています。

画像メディアで人とモノ・コンピュータをつなぐ

 上で述べたことは、動画の中から人の動きをコンピュータに伝えたり、印刷物などを撮影した画像の中から意味のある情報を取り出したりする技術で実現しています。その際課題となるのが「曖昧さ」です。画像の中でどこまでが意味のある情報でどこからがそうでないのか、あるいは、頭や手指の動作などの人間の動きの中で、ちょっと首をかしげただけなのか、機械操作のための動きなのか、といった、コンピュータでは判別しにくい境目を、どこまで「許容値」として設定するかによってシステムの精度も大幅に変わってきます。
 今後、AI(人工知能)を組み合わせて人間の感覚に近い判断ができるようになれば、そのような課題を解決し、さまざまなシステムへの応用が可能になるでしょう。

画像メディアを用いたインタフェース技術

夢ナビライブ2019 福岡会場

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様々なインターフェースの形

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画像から意味のある情報を取り出す

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新たなインターフェース技術の開発

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 情報学、画像工学

崇城大学
情報学部 情報学科 教授
筒口 拳 先生

メッセージ

 さまざまな技術の進歩で、私たちの生活はどんどん便利になっています。しかし、どれだけ便利な世の中になっても、未解決の問題や実現できていないこと、困っていることはたくさんあります。ハンディキャップのある人たちへの生活支援も、その一つと言えるでしょう。
 「こんなシステムがあったら困っている人を助けられそう」というアイデアを思いついたら、それを心の中に持っておき、実現に向けて努力してください。志をしっかりと持っておくことが、大学での研究を充実させる最良の方法なのです。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から、SFを題材にした漫画やアニメ、特撮ドラマが大好きで、「こんな機械が本当に作れたらいいな」といつも憧れていました。そんな趣味のせいか、高校時代は数学、物理が得意な一方で、ドラマ性が感じられる歴史や国語の文章も好きでした。大学で物理学を専攻した後、大手通信会社の研究所に就職し、そこで「画像情報処理」分野の技術開発を任されたのが、現在の専門分野にめぐり会ったきっかけです。SF作品を見て感じていた「できないことをできるようにする技術の力ってスゴい」という想いが、今の研究に役立っています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

ソフトウェア開発

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筒口 拳 先生がいらっしゃる
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 崇城(そうじょう)大学は薬学、生物生命、工学、情報、芸術の5学部からなる総合大学です。“世界で活躍できるプロフェッショナルの育成”を目指し、最先端の施設・設備・研究を備え、学生一人ひとりを厳しく育てる実践的な教育プログラムにより、高い就職率や国家資格合格率を維持しています。理系私立大学では全国初の英語を公用語とする学習施設「SILC(シルク)」があり、英語ネイティブ講師による英語教育が成果を上げています。本学の地である熊本から産業界の未来を切り拓く若者を輩出する学舎でありたいと決意しています。

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