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講義No.10014

国際関係における「平和への3つのアプローチ」とは?

これからの世界の枠組み

 21世紀の世界の構造はいっそう複雑になり、従来の枠組みではとらえきれなくなってくるでしょう。遠い世界の出来事が身近な生活に影響を及ぼす一方、それに反発して自国を守る動きが強くなっていくと考えられます。世界をまたぐ「グローバル」、国際的な「インターナショナル」、国の「ナショナル」、地域の「ローカル」、この4つが複雑に交錯する時代を迎えます。とりわけ経済活動や政治、安全保障などにおいては、1つの国家だけでは対応できない問題が増大することから、国家中心のインターナショナルな枠組みでは対処できず、グローバルな枠組みで世界の動きをとらえる視点が重要になっています。

平和への3つのアプローチ

 国際関係をめぐる学問は平和について考えるために誕生しました。平和には3つのアプローチがあります。1つ目は「リアリストの平和」で、国の領土や国民など、国家を守ることを前提にした平和です。2つ目は「リベラリストの平和」で、国際社会を守るために、国々が集まって協定を結び、みんなを守り合う考え方です。国際連合などがこれに当たります。さらに、3つ目として「グローバリストの平和」があります。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)やアムネスティインターナショナル(国際人権NGO)などの機関に見られるような、国境を越えて世界の平和を考えることです。2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」はグローバリストの平和の象徴と言えます。SDGs は2030年までの世界の目標として、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。

国際関係の平和をめざすには

 3つの平和へのアプローチはそれぞれの目的を中心として独自の主張をしていますが、重なり合う部分もあります。自国を守りながら、どうやって重なり合う部分をつくり出していくのか? 平和の理念を持ちながらも、現実を踏まえて各国が協力しながらどう取り組むかが21世紀の課題になるでしょう。


この学問が向いているかも 国際関係学

神田外語大学
外国語学部 国際コミュニケーション学科 教授
阪田 恭代 先生

メッセージ

 神田外語大学の建学の理念は「言葉は世界をつなぐ平和の礎」です。国際関係に関わりたいと思っているなら、特に英語と母国語を大事にしてください。言葉を理解するだけでなく、自分の意見を発信し、議論し、相手を尊重しながら考えの重なる部分を探っていくことが平和をつくり出す第一歩となります。また、これから日本は多くの外国人労働者を迎え入れることになるため、国内で働く場合でも英語をはじめとした外国語が必須になってくるでしょう。神田外語大学なら国際関係を学びながら、さまざまな語学を習得することができます。

先生の学問へのきっかけ

 世界史の勉強で国際政治に興味を持ち、大学3年生のときに、国際関係論で名高いアメリカのジョージタウン大学に留学しました。各国から人が集まる首都ワシントンDCにあり、学生としてさまざまなことを肌で感じることができました。そこで改めて気づいたのは、世界の中の日本の立ち位置が問われている、ということでした。日本にいるだけではわからない、日本の価値や強み・弱みを、日本の外に出ることで見ることができたのです。現在はアメリカとアジアとの関係を中心とした国際関係を専門に研究をしています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

国際流通会社/商社/IT会社/不動産会社/航空会社/旅行会社/ホテル/雑誌編集・ライター/国家・地方公務員/教員/学校法人職員

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阪田 恭代 先生がいらっしゃる
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 「言葉は世界をつなぐ平和の礎」という理念の基、世界の言葉と文化を理解し、世界の架け橋となる人材の育成に力を注いでいます。専攻できる言語は、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語。各言語の習得のみならず、その言語の使用地域に関する造詣も深めます。こうして幅広い視野と実践的なコミュニケーション能力を身につけ、世界に羽ばたいてみませんか。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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