環境社会学、環境教育学、国際地域開発学
江戸川大学
社会学部 現代社会学科 講師
佐藤 秀樹 先生

環境問題はどこか遠い国の話だと思っていませんか? コンビニや飲食店の「食品ロス」も身近な環境問題です。まだ食べられるのに廃棄される食品は国内で2016年度、年間643万トンでした。
こうした問題を発掘し、「自分ならどう解決するか」と考える力は、企業や社会で必ず役立ちます。「Think Globally, Act Locally(地球的な視野で考え、地域や足元から行動する)」の精神で、まずは身近なところから環境問題を考えていきましょう。

赤道直下のエクアドルで、木にトマトのような実がなる果樹「トマテ・デ・アルボル」を見た日のことは今も覚えています。20代の時、JICA青年海外協力隊(野菜栽培)に参加しましたが、現地では化学肥料や農薬を多用して作物が育てられていました。そこで家畜の排せつ物の堆肥の利用や唐辛子エキスで害虫防除を行うなど、学生や農家と有機農業の普及に努めました。その時、「環境が守られてこそ、私たちは豊かな生活を送れる」と実感したのが、環境問題に関わるきっかけでした。以来、現地の環境保全と生活向上の両立は私の使命です。

環境コンサルタント/博物館職員/自然公園職員/インタープリター/アクティブレンジャー/都市緑地コーディネーター/国際協力団体 など