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講義No.09973

子どもの成長を支える専門的な保育者の役割とは?

子どもを見守り、支える

 保育園や幼稚園で預かる未就学の子どもに対して、教えたり指導したりするのではなく、一人ひとりに合わせて、見守ったり関わったりするのが保育者です。また子どもだけでなく、その保護者や地域の子育て家庭も支えていくことが現代の保育者に求められています。
 例えば、子どもは気持ちをストレートに表現するので、よくケンカをします。その後の気まずさなど想定していません。この時、ケンカの理由をちゃんと聞いてあげると、子どもは大人が自分を理解してくれると感じ、反省して「ごめんね」を言えるようになります。こうした「想いのやり取り」を支えることも、保育者の大切な役割です。

期待される男性保育士

 保母という名称が廃止され、保育士という名称が定着した今でも、保育士は女性の仕事というイメージが残っています。理想は、各保育園や幼稚園に1人か2人の男性保育士がいることです。子どもたちは「鬼ごっこしてくれそう」「抱っこしてくれそう」と感じて男性保育士のところに集まってきます。また、父親からの信頼も得やすく、男性目線の助言が家庭環境の改善につながる例も少なくありません。現在、保育士全体の1割ほどしかいない男性保育士が増えて、保育の現場で活躍することが望まれています。

子どもが主体的に関わる魅力的な遊び

 子どもの成長は「遊び」を通して促されます。遊びとは、決して無理強いされるものではなく、子どもが身の回りにあるさまざまな環境に主体的に興味・関心を持って取り組むものです。その環境を整えるために、保育者は子どもの興味の本質を知り、子どもが夢中になれる魅力的な遊びを考案することが求められます。
 例えば、食べることへの関心を引くために、身近な果物や動物を題材にした視聴覚教材を取り入れるのも良いでしょう。挑戦する気持ちを育むために、コマ回しを取り入れても良いでしょう。このように、保育者には子どもが望ましい発達が得られるよう教材を工夫し、ワクワクするような魅力的な遊びを体験させ、心身の成長を促す役割があります。

参考資料
1:保育とは何か

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この学問が向いているかも 幼児教育学、保育学

尚絅学院大学
心理・教育学群 子ども学類 准教授
前田 有秀 先生

先生の著書
メッセージ

 保育に携わることは、とても素晴らしいことです。私は19年間、保育の現場にいましたが、そこで体感した魅力を伝えたくて教員になりました。たくさんの学生を、子どもにとっていい保育者に育てたいと考えています。
 しょっちゅうケンカするのに、すぐに仲直りして一緒に遊ぶことができる子どもってすごいなと思います。そんな子どもたちのことを理解する練習として、高校生のうちから積極的に保育に関わるボランティアに参加してみてください。そして大学では、教員たちと一緒に、保育についての学びを深めていきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代、ボランティア活動をした経験から福祉の道に進んだ私は、子どもが好きだったことと、教師という職業に憧れていたことから、保育士資格を取得しました。まだ男性の保育士は珍しい時代でした。
 現場で子どもと触れ合ううちに、保育についてもっと深く学び、スキルアップしたいと考えるようになり、保育士を続けながら大学院で福祉心理学を専攻しました。さらに、保育に関する専門知識を学び、保育者養成の研究にも触れたことから、保育に携わる人材を自分の手で育て、現場に送り出したいと考え、大学教員になりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

公務員保育士(仙台市・富谷市・名取市・岩沼市・大崎市・東松島市・石巻市・栗原市・大河原町・一関市など)宮城県内をはじめ東北各地の私立保育園・幼稚園・認定こども園などの保育者

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前田 有秀 先生がいらっしゃる
尚絅学院大学に関心を持ったら

 10月5日(土)に夢メッセみやぎで開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2019仙台会場」で、前田 有秀先生が【子どもの成長・発達を支える保育者の専門性】というタイトルの講義ライブを11:00から実施! 全部で140名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む118大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
 https://yumenavi.info/live/sendai/をご覧ください。

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