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講義No.09947

「家庭」と「仕事」から、国が抱える課題と解決策が見えてくる

「家庭」と「仕事」を社会学の視点から研究する

 社会学は、社会で起きているさまざまな事柄の中から法則性などを見つけ出し、社会の仕組みや課題を分析する学問です。人間が関わるあらゆる事象が研究対象となりますが、その中でも多くの研究者が関心を持っているのは、「家庭」と「仕事」です。その国の社会で、家庭と仕事とがどのように関わり機能しているのかを観察すると、類似点が多い国同士は直面する課題にも多くの共通点が見いだせるからです。
 賃金を得るための労働だけではなく、家事や育児なども仕事の一つですから、「仕事=人々が担う社会的な責任と役割」ととらえ、仕事の担い手と配分の問題と考えた方がわかりやすいでしょう。

個別の解決策が必要

 文化も生活習慣も異なる日本とイタリア、ポーランドですが、「仕事」と「家庭(結婚・出産・子育て)」の両立が難しいという類似点があり、その結果、出生率低下と人口減少という共通の問題を抱えています。それらの問題に対して、社会学ではさまざまな角度からの解決策を考えます。しかし、例えばイタリアで成功した解決策をそのまま日本で実施しても、うまくいかないでしょう。その国特有の事情や社会情勢に応じた解決策を見つけるのが、社会学の「課題解決型研究」という研究手法です。

ダイバーシティを認めることが急務

 社会学の観点から見た日本の急務は、「多様性を認める」ことです。国や地域はもちろん、職場や学校などでも、人種や国籍、性別などの違いにとらわれないダイバーシティの気運を高める必要があります。
 多人種によって社会が構成されているアメリカや、隣国と陸続きであるヨーロッパの国々と違い、日本は歴史的にも地理的にも多様化への対応が苦手です。男女の社会的役割に対する古い慣習が、払拭(ふっしょく)できていない面も見られます。そのために、家庭と仕事を両立できる社会がつくりにくいという問題もあるでしょう。多様性を認め推進する政策や考え方の拡大に、日本は早急に取り組む必要があるでしょう。

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この学問が向いているかも 社会学

宮崎国際大学
国際教養学部 比較文化学科 准教授
エリック・ローレンス・ボンド 先生

メッセージ

 社会学は、想像力豊かで複雑な学問です。社会学によって得られる知識や分析、統計などのスキルは、「人間社会」を考察するあらゆる場面で活用できます。
 社会学に関心があるなら、まず、自分自身が本当に関心を持てることが何なのか、探してみてください。そして、その事柄に関する書籍やニュースに目を通し、自身の考えをまとめる練習をしてください。考えや意見を日記に書くのもいいでしょう。社会学に「当たり前」という考え方はありません。「当たり前」という概念を、まず捨てることから始めましょう。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃からコミック作品が好きで、特にいじめの対象だった少年が正義のヒーローに変身する『スパイダーマン』のファンでした。「社会学」に興味を持ったのも、自分自身の信念と能力をフルに使って社会をいい方向に変えようとする、ヒーローの活躍に憧れたからです。
 英会話講師として来日したのが日本との出合いで、この国の生活環境や文化がとても好きになりました。ただ、英会話講師のままでは物足りなかったため、いったんアメリカに戻って大学で社会学を学び直し、博士号を得てから再来日しました。

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エリック・ローレンス・ボンド 先生がいらっしゃる
宮崎国際大学に関心を持ったら

 日本で初めて全ての授業を英語で行うリベラルアーツ大学として開学。全クラスが20名程度の少人数制。7割以上が外国人の国際的な教授陣。受身の講義は一切行わない徹底したアクティブラーニングの授業と全員必修の海外研修。多面的な思考力と言語力を身につけ、答えのない問題に向き合う勇気と智恵をもった真のグローバル人材を輩出し続けてきました。卒業生は幅広い分野の一般企業、公務員をはじめ、更に学びを深めるために国内外の大学院に進学します。「国際社会で活躍したい」「国際貢献したい」方にぴったりの大学です。

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