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講義No.09927

モノ・コト時代の「プロダクトデザイン」とは

時代によって変化するデザイン

 プロダクトデザインとは生活用品や電気製品、自動車などの製品の形を考えることが主な仕事です。見た目の美しさだけでなく、操作性や安全性を考慮した形が要求されます。作った当時は十分満足された製品でも、ニーズが変わることで使えなくなることもあります。例えばシュレッダーは、オフィスで書類を破棄するために作られました。その後、個人情報保護法の施行により一般家庭でも需要が高まり、デザインの基準となる性能やサイズ、安全設計も変化しました。例えば、それまで考える必要のなかった子どもの指挟みに対する考慮です。時代と共にモノの持つ意味や使用目的は変わるため、それに応じてデザインの取り組み方も変える必要があるのです。

モノがなくなる時代

 少し前まで、テレビはほとんどの家に1台以上あり、テレビ番組を放送時間に合わせて視聴していました。その後、録画機の登場でタイムシフト視聴ができるようになりましたが、タブレットやスマートフォンが登場すると、オンデマンドでストリーミング視聴できるようになり、テレビや録画機はおろか、家にいる必要すらなくなりました。さまざまな仕組みが新しいサービスやソフトウェアにより解決できるようになってくると、モノ自体がいらなくなってきたにもかかわらず、楽しみの種類は増えてきています。これからはモノだけを考えるのではなく、モノ・コトをデザインしていかなくてはならないでしょう。

これからのデザイナーに期待されること

 モノ・コトをデザインするには人や社会、環境との関係を考えることが大切です。これからは目に見える部分だけではなく、コンテンツやサービスなどの目に見えない部分まで、その関係性を考えなければならないでしょう。さらに、商品企画や事業戦略、経営戦略にもデザインが取り入れられてきていて(デザインマネジメント)、そこでデザイナーに求められるのは、ユーザーや社会環境を見極め、具現化しながらビジネスに関連付けて発想できる、デザイン思考(デザインシンキング)という力なのです。

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この学問が向いているかも プロダクトデザイン学

多摩美術大学
美術学部 統合デザイン学科 教授
米山 貴久 先生

メッセージ

 私は大学で学んだプロダクトデザインを生かすために電機機器メーカーに就職しました。自分のデザインした製品を、社会で人々が使う場面を見て、とてもワクワクしたものです。あなたも、そういったワクワク感を経験してみませんか? かつて美大はうまい絵を描くことが重要でしたが、現在はコンピュータでも自分の考えたデザインを表現できるので、表現力同様に、発想力、思考力、判断力も重視しています。そのため、実技試験のない受験も始まりました。あなたが社会に役立つものを作りたいと思うなら、ぜひ多摩美術大学に来てください。

先生の学問へのきっかけ

 小さい頃から絵や工作が大好きでした。美術大学に進学してプロダクトデザインを専攻し、卒業後は家電メーカーに就職しました。最初は製品の外観のデザインだけでしたが、使いやすさを考えるうちに中身や操作にまで踏み込むようになり、従来のプロダクトデザインだけでなく、パソコンのインターフェイスなども手がけるようになりました。周囲にはさまざまな製品がありますが、最近ではタブレットやスマートフォンなど多用途型・汎用型の機器とサービスが増えています。そんな中でデザイナーは何をデザインすればよいのかを考えています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

電機メーカーデザイナー/玩具メーカーデザイナー/アクセサリーメーカーデザイナー/家具メーカーデザイナー/事務機器メーカーデザイナー/パッケージメーカーデザイナー/広告プロダクションデザイナー

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米山 貴久 先生がいらっしゃる
多摩美術大学に関心を持ったら

 1935年の創立以来「自由と意力」を理念とし、社会に数多くの優れた芸術家やデザイナーや教員を輩出し続ける、日本を代表する美術大学のひとつです。大学院と美術学部のある八王子キャンパスでは約4,000人の学生が学び、作品制作する上で理想的な施設・設備を整えています。

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