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講義No.09865

農業、農村の未来をデザインする「農村資源計画学」のポテンシャル

農村の未来を「デザイン」する

 日本の農業や農村が、しだいに元気を失っているように感じませんか? なぜでしょう? どう守っていったらよいのでしょう? 「農村資源計画学」では、その土地の自然や生活、特に農業を中心に1次産業が抱える問題を多角的な視点から診断し、規模に見合った新しい戦略を構築していきます。農村空間の中にある川や水、山、土地などの地域資源を小規模なスケールでとらえ、丁寧にデザインし、未来の活性化につながるよう、地域住民と議論を尽くしてプランニングする、それが農村資源計画学の方法です。

不安や懸念を共有して、総合戦略を導き出す

 農業の問題を「農業」の視点だけで解決しようとするとうまくいきません。農村社会にはさまざまな人々が暮らしています。それぞれが抱えている不安や懸念を洗い出して共有します。「産院がない(子どもを安心して産めない)」「獣害がひどい(農業のやる気がそがれる)」「若者がいない(未来に希望がもてない)」などの声を集めたうえで、包括的に解決するための総合戦略を立てます。50年、100年先の農村の未来を見据えて、今やっておかなければならないことを決めていきます。

現地に足を運んで、共に考え、行動する

 フィールドワークを通して現地の人たちの暮らしを学び、文化や生活を経験することがスタートです。「地域を守るとはどういうことか」「この土地に生きるとはどういうことか」と、哲学的に考えます。そこにいる人々と、その土地とに正面から向き合うのです。その土地に継承されている具体的な技術実践を身につけ、新しい世代へ伝えていくことも重要です。水道や道、橋などの社会資本を誰かに任せてつくってもらうのではなく、改善や建設に地元の人たちが主体的に取り組むよう促します。地域の力が高まることで、未来のデザインはどんどん「更新」されます。この点に、農村資源計画学の面白さが詰まっています。

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この学問が向いているかも 農村計画学、農業経済学

静岡大学
農学部 生物資源科学科 准教授
藤本 穣彦 先生

メッセージ

 高校時代の勉強で基本的な力が身につきます。この時期に手と頭を使って解いた問題や学んだ基礎は、大学の研究でも大いに生かされます。また、自然の中の遊びは、感性を育みます。自然の中で遊んできた技術者は、発想力が豊かです。学校では教わらなかった経験が生きてきます。
 農村の未来のために研究するとき、学生時代に育んだ知識と経験、感性が役に立ちます。学生時代は、勉強にも遊びにも一生懸命になれる貴重な時期です。今しかできないことを見つけ、夢中になって過ごしてください。

先生の学問へのきっかけ

 高校3年生の時、米国で9.11の同時多発テロ事件が起きました。衝撃的な瞬間を見て「今後は世界で起きていることを自分で理解し、考えねばならない時代が来る」と思い、国際協力や国際関係の大学に進みました。そこで世界の仕組みや貧困について学びましたが、もっと身近な地域社会に興味を持ち、別の大学に進学し直して社会学を学びます。卒業後、地域課題解決の研究に取り組む中で工学博士号を取得しました。現在は、農学部で農村資源計画の研究をしています。農村の問題を総合的に考える時、多様な分野で学んだ経験が生きています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

農業(起業)/林業/農業高校教員/大学職員/福祉・医療施設(栄養士)/JA/食品会社など

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藤本 穣彦 先生がいらっしゃる
静岡大学に関心を持ったら

 7月20日(土)にポートメッセなごやで開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2019名古屋会場」で、藤本穣彦先生が【日本の農業、農村をローカルに守る戦略とは】というタイトルの講義ライブを15:10から実施!全部で206名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む145大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
 https://yumenavi.nagoya(パソコン、スマホ、ケータイ共通)をご覧ください。

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