夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.09821

患者さんを知り、適切な栄養ケアを行う管理栄養士

栄養面から患者さんをサポート

 医療現場では患者さんへの栄養サポートが欠かせません。例えばがんの治療の場合、外科医がうまくがんを切除できたとしても、栄養状態が悪ければ、術後の回復が遅れるでしょう。患者さんごとに異なる栄養状態を把握し、栄養面からの適切なケアを支えるために役立つ学問が「臨床栄養学」です。臨床栄養学は、主に管理栄養士によって医療現場で実践されています。糖尿病や腎臓病といった慢性疾患のケアにも深く関わっており、食生活の指導から、食事療法、薬物療法まで、教育プログラムの作成にも役立てられています。

きめ細かな栄養ケア

 適切な栄養サポートは、まずはスクリーニングという患者さんの栄養状態を把握するプロセスから始まります。疾病の状態や食欲がなくなった時期、各種の検査の値や服用している薬のほか、本人の嗜好やADL(食事や着替え、排泄や入浴などの日常生活動作)に至るまでを調査し、より良い栄養ケアを検討します。
 作成された計画は担当の医師に提言され、総合的な治療方針に組み入れられます。食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)の力が落ちている患者さんには、流動食や嚥下食と呼ばれる柔らかい食事の提供や、患者さんの好みに合わせたアイスクリームの提供など、きめ細かな栄養サポートを行っていきます。

NSTの一員としての管理栄養士

 近年、医療の世界では「チーム医療」が進められています。医師や看護師、薬剤師など、それぞれの専門性を持ったメンバーがNST(Nutrition Support Team)という栄養サポートチームを組んで、患者さんの治療と栄養管理を行うのです。これにより効果的なケアが可能になります。
 管理栄養士もこのチームに加わり、医師や看護師と連携しながら栄養ケアを行います。周囲と連携しながら仕事を進めるため、コミュニケーション能力が求められますし、時には調理を行うスタッフへの指示を行うこともあるので、マネジメント能力も求められます。

アイコン

講義を視聴する(1分)

アイコン

講義を視聴する(1分 その2)

アイコン

講義を視聴する(1分 その3)

アイコン

講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 臨床栄養学

龍谷大学
農学部 食品栄養学科 准教授
岩川 裕美 先生

メッセージ

 私は、これまで多くの管理栄養士の育成に関わってきました。これから管理栄養士をめざすなら、ぜひ家庭での食事や自分のお弁当など、料理をする機会をなるべく増やしてください。自分の手で食べ物に触れ、調理を行う経験は、管理栄養士に欠かせないものです。
 また、コミュニケーション能力も欠かせないため、普段取り組んでいる部活や、友人との関わりの中で育んでください。その際、悩みやわからないことがあればそのままにせず、周囲に伝え、相談するといったアクションを自分から起こすことが重要です。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代から家で食事づくりを手伝うなど、調理が大好きでした。同時に化学も好きで、ショウガを漬けるときれいなピンクに染まるという仕組みが理解できたときに、大きな感銘を受けました。そこで、調理と化学の両方の要素を満たす管理栄養士という分野をめざし、管理栄養士専攻のある大学に進学します。卒業後は管理栄養士として忙しい日々を送りながら、多くの後進を指導し、より本格的に管理栄養士育成に携わるため、大学での研究職の道に入りました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

病院/県庁/保健所/病院給食委託会社/食品メーカー/薬局

大学アイコン
岩川 裕美 先生がいらっしゃる
龍谷大学に関心を持ったら

 7月24日(水)にインテックス大阪で開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2019大阪会場」で、岩川裕美先生が【栄養をサポートする管理栄養士】というタイトルの講義ライブを15:10から実施!全部で266名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む183大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
 https://yumenavi.osaka(パソコン、スマホ、ケータイ共通)をご覧ください。

TOPへもどる