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講義No.09818

法律は社会を動かすプログラム? 未来を支える法律の作り方

ルールがなければ社会は動かない

 自動運転の車が交通事故を起こしたら、責任は誰が負うと思いますか。車の持ち主なのか、製造販売した会社なのか、保険会社なのかなど、あいまいになっている課題を誰もが明確に判断できるようにするためには、法律が必要となります。法律は、社会を動かすプログラムだととらえることができます。プログラムがなければゲームが動かないように、法律がなければ社会も動きません。特にこれまでなかった新しい技術や生活が実現していくときには、法律の整備が必要になります。

過去を参考に現在に合わせて作る法律

 現代ではインターネットショッピングが日常化しましたが、始まったばかりのころはルールがありませんでした。そこでどのようにすれば安心して活用できるのか、ということを世界中の人が議論しました。まず、過去に作られた類似の法律を参考に、どこまで同じ内容が適用できるのかを考えました。インターネットショッピングに似ている通信販売には、クーリングオフがないという特徴があります。代わりに法律では規定されていないものの、消費者を安心させるために返品制度という業界の自主ルールがありました。すると記載がない場合は原則として返品可能ということにしよう、という暗黙のルールができます。法律を作るときには、このように定着している業界の自主ルールを取り入れることもあります。

目の前に見えていない問題をルールに

 ソーシャルゲーム内のアイテムが仮想通貨のような価値を持ったらどうするのかなど、目の前に見えていない問題を想定してルールを作ることも必要となります。こうした問題を考えるときに法律家だけが集まっていては、誰もが納得するルールを作ることができません。そのため、法律を作るときには、実際に現場で働く人や異分野の人の意見も取り入れます。過去の伝統や歴史、現場の声から次の世代に役立つものを取り出し、時代に合わせて生かしていくことも法律を作る上でのポイントのひとつなのです。

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この学問が向いているかも 法学

中央大学
法科大学院 法務研究科 教授
福原 紀彦 先生

メッセージ

 自分の限界を決めつけないことが大切です。殻に閉じこもらず、多くの可能性を見つけてください。人は自信のなさから自分を守ろうとする力が強く働くと、自意識過剰になってしまいます。自意識過剰は進歩を妨げることもありますが、「自信過剰」は人を伸ばす傾向にあります。小さなことでも自信を持ってください。
 また、人から褒められたときやアドバイスをもらったときは謙遜するのではなく、「そうだったのか」と思って殻を破ってみるといいでしょう。そこからあなた自身の可能性の光に気づくことができます。

先生の学問へのきっかけ

 滋賀県の商家に生まれ、幼い頃からビジネスの世界を見てきました。時代とともに取引方法が変わっていく中、その背後にあるルールに興味を持ちました。また、人間関係や社会問題にも興味があったため、大学では法律を学びました。そして法律を研究するうちに、まだ法律が整備されていないインターネットなどの新しい技術を用いた取引に対して、法律によってルールを作ることにやりがいを感じました。法律には解釈だけではなく、立法という側面もあります。立法の意義や楽しさを多くの人に伝え、社会に貢献するために研究を続けています。

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中央大学に関心を持ったら

 7月24日(水)にインテックス大阪で開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2019大阪会場」で、福原紀彦先生が【現代と未来のビジネス法入門】というタイトルの講義ライブを13:30から実施!全部で266名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む183大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
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